見つめ直すマツリのあり方
―― 21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く! 2016年7月号から始まった本連載「マツリ・フューチャリズム」も今回で最終回を迎えることになる。スタートから約5年半、本誌では少々毛色が違う連...
―― 21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く! 2016年7月号から始まった本連載「マツリ・フューチャリズム」も今回で最終回を迎えることになる。スタートから約5年半、本誌では少々毛色が違う連...
―― 21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く! 現代において、もっとも身近な祭りとは、近所の神社で行われている例大祭や夏の盆踊り大会ではなく、ネット炎上としての「祭り」なのではないだろうか─...
―― 21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く! 先日、とある取材で岡山を訪れた。現場へ向かう車中、僕をアテンドしてくれた地元関係者がハンドルを握りながら、こうつぶやいた。「西大寺のはだか祭り...
―― ――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く! 9月18日からの2日間、大阪府岸和田市で「岸和田だんじり祭」が開催された。正直、開催決定という情報を知ったときは「えっ、マジで?」と耳と目...
―― ――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く! 7月23日、東京オリンピックの開会式が開催された。開会式・閉会式には「Moving Forward(前を向いて生きるエネルギー)」という共...
―― ――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く! この原稿をまとめる6月下旬、東京五輪の開会まで1カ月を切った。「いよいよ」というかなんというか、ここまでくると新型コロナウイルスの感染拡大...
―― しばらく本連載ではコロナ禍における祭り・盆踊りのシビアな状況を取り上げてきた。状況は相変わらず厳しく、東京では5月に開催予定だった例大祭のほとんどが中止、あるいは神事だけがひっそりと執り行われた。また...
―― 相変わらず東京オリンピック開催に向けて混乱が続いている。そうした中、3月25日に福島県・双葉郡楢葉町のJヴィレッジを皮切りに聖火リレーがスタート。121日間で47都道府県を回り、7月23日には東京・国...
―― 近年の音頭~盆踊りリヴァイバルの文脈において、たびたびその名前が登場する音楽家がいる。それが大瀧詠一だ。70年代に細野晴臣らとのバンド〈はっぴいえんど〉で活動後、ソロ・アーティストとして日本の音楽史に...
―― 昨年の12月7日、俳優の小松政夫が肝細胞ガンのためこの世を去った。享年78。2019年11月に肝細胞ガンが見つかって以降、入退院を繰り返していたというが、小松はその直前、芸能人生の集大成ともいうべき舞...
―― 2020年10月2日、「盆踊りでTOKYOカルチャーを世界へ発信する」というテーマを掲げた「東京大盆踊り大会」が開催された。この盆踊り大会は19年に東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園で初開催されて大...
―― 秋といえば、文化祭・学園祭シーズンである。こうした文化祭も戦後になって全国に浸透した“新しい祭り”のひとつであるわけだが、コロナ禍の今、文化祭にも変革が起きている。今回はその現状をレポートしてみたい。
―― 時代が大きく動くとき、そこには音頭が生まれる。例えば、東京市が近隣の5郡82町村を編入し、人口530万人を超える大都市となった昭和7年の翌年に発売された「東京音頭」。戦時中には数多くの軍国音頭が生まれ...
―― 「オンライン祭り・盆踊り」と聞くと、コロナ以前であれば「どこかの代理店が仕掛けたひと夏限りの企画モノ?」と、あまり好ましくないイメージを持ったかもしれないが、リアルの盆踊りや祭りの再開が見えない今、オ...
―― 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月12~15日に開催が予定されていた徳島県徳島市の阿波おどりが戦後初めて中止されることになった。同市の阿波おどりが中止されることは、そうあるものではない。なにせ徳...
―― おそらく世界で唯一であろう現代音頭作曲家が愛媛県にいる。彼の名は山中カメラ。大友良英は東日本大震災以降の盆踊りリヴァイバルのきっかけのひとつともなった「ええじゃないか音頭」を作る際、山中作曲の「別府最...
―― なんとJAGATARA(以下、じゃがたら)が30年ぶりの新曲を発表した――そう書いてピンとくるのはおそらく40代後半以上だろう。なにせ前身バンドを結成したのが1979年、解散したのが1990年。僕もリ...
―― 2019年は台風が猛威を振るい、各地に甚大な被害をもたらした1年だった。気象庁の調査によると、台風の発生数は平年より多い29個。日本への接近数は15個で、そのうち5個が上陸した。世界的にも各地で異常高...
―― 先日、高知県高知市の中心地で「カーニバル00」と題された街フェスが開催され、さまざまなシンポジウムやワークショップに加え、地元の名産を並べたマルシェやイベントなどが展開された。映画監督の安藤桃子を中心...
―― 手前味噌ながら、今回は先日上梓した拙著『奥東京人に会いに行く』に関する話から始めたい。同書では東京の端っこを「奥東京」と名付け、都心~郊外のさらに奥に広がる世界の中に、今まで語られてこなかったディープ...
―― 毎年シーズンがひと段落した秋ともなれば、盆踊り関連のニュースはグッと減るものだが、2020年の東京五輪開催を控えた今秋は、引き続き話題がいくつか入ってきている。この9月には東京・浅草のご当地音頭「浅草...
―― この連載では「盆踊りが盛り上がっている!」ということを数年前から声高に叫び続けてきたわけだが、この夏はわざわざ自分から言うまでもなく、SNSなどを通じて各地からその盛り上がりが伝えられた。各地の櫓にD...
―― ここ数年、盆踊りのトレンドは次々に更新されている。櫓の上にDJブースを組むDJ盆踊りは、今や日本各地で見られるようになったし、昨年TRF「EZ DO DANCE」やボン・ジョヴィ「Livin' On ...
―― 全国的に“女神輿”は数あれど、“ギャルみこし”となると、大阪三大夏祭りのひとつとして毎年7月に開催される「大阪天神祭」の専売特許である。「ギャル」と「神輿」。一見、相反するワードが連結してしまっている...
―― 東京を代表する祭り「三社祭」の舞台であり、浅草四十四ヶ町の氏神である浅草神社(東京都台東区)に関する、とあるニュースが先ごろ話題となった。
―― 沿道を埋め尽くす観衆たちの視線の先には、巨大な男根を載せた数台の神輿が、ゆっさゆさと揺さぶられている。中にはショッキングピンクの男根が載った神輿もあり、こちらは女装した男たちが楽しそうに担いでいる。こ...
―― 東京は、かつて盆踊り不毛の地だった。現在では夏ともなると大小の盆踊りが東京のあらゆる地で行われるが、昭和初期までは佃島(中央区)など一部の地域で行われていたのみだった。現在のように活発になったのは戦後...
―― 間もなく4月1日のエイプリルフールがやってくる。毎年この日だけは世界中でありとあらゆる嘘が生み出され、いわばロクでもない嘘であっても許される無礼講の日であり、「嘘をついてはいけない」という一種のルール...
―― 試写会であそこまで泣いたのは初めてかもしれない。少なくとも筆者にとって今年の年間ベスト候補だ。それは、『ナビィの恋』(99年)でも知られる中江裕司監督の最新ドキュメンタリー映画『盆唄』。今回は盆踊りの...
―― 去る大晦日に行われた「第69回NHK紅白歌合戦」はサザンオールスターズや松任谷由実の出演、米津玄師のテレビ初歌唱などが話題を集め、関東地区で41.5%の平均視聴率を記録(ビデオリサーチ調べ)。これは前...
―― 先ごろ人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の名物企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」に関するやらせ疑惑が「週刊文春」(文藝春秋)で報じられた。芸人の宮川大輔が世界各国の祭...
―― 各メディアで報道されたように、10月末、東京・渋谷はハロウィンのために集まった人々によって一種の騒乱状態となった。28日は、複数の人間が停車していた軽トラックを横転させ、渋谷署が器物損壊容疑で捜査を行...
―― この夏、日本三大盆踊りのひとつである「阿波おどり」(徳島県徳島市)の内部紛争が大きな話題を集めた。内情を改めて説明しておこう。これまで阿波おどりは徳島市観光協会と徳島新聞が主催してきたが、2016年に...
―― この夏、とある盆踊りでボン・ジョヴィの名曲「Livin' On A Prayer」がかかり、凄まじい盛り上がりを見せたというニュースが――“盆ジョヴィ”というダジャレめいた言葉と共に――各メディアをに...
―― 2020年の東京オリンピック開催に向け、盆踊りを取り巻く動きが慌ただしくなってきている。先ごろ、「盆踊りとラジオ体操で東京五輪を盛り上げよう」という議員連盟が設立され、外務省に協力を要請したことが話題...
―― アニメ・コンテンツが地域振興に用いられるケースが近年増加している。埼玉県の場合、2007年に放映が開始されたアニメ『らき☆すた』の中で鷲宮神社(埼玉県久喜市)をモデルとする神社が登場し、多くのアニメフ...
―― 日本の音楽界と音頭界を揺るがす、トンでもない楽曲がリリースされた。その名も「FUCK YOU音頭」。歌うのは90年代に結成され、一時の活動休止を経て、現在は精力的な活動を続けるロック・バンド、サニーデ...
―― 「日本のバーニングマン」などとも呼ばれる奇祭が2012年から開催されていることをご存じだろうか。舞台は愛知県豊田市。橋の下に広がる広大なスペースを使った奇祭は、その名も「橋の下世界音楽祭」という。
―― 「悪い子はいねがー!」と民家に押し入り、子どもたちを恐怖のどん底へと突き落とす「なまはげ」。秋田県西部・男鹿半島の冬の風物詩として長年親しまれてきた伝統行事だが、今、このなまはげに時代の変化の大波が押...
―― 盆踊りシーズン到来まで半年を切り、今年も新たなプロジェクトが少しずつ見え始めた。先陣を切って発表されたのが、インパクト十分なミュージックビデオが話題を集めつつある、はるな愛の新曲「BONダンス」である...
―― 2014年9月から12月にかけて、全国6都市でEXILEのドームツアー『EXILE TRIBE PERFECT YEAR 2014』が開催された。その際、一部の祭り関係者がザワついたことをご存じの方は...
―― 祭り文化の未来像を探る当連載において、重要なテーマを取り上げることを忘れていた。“アイドル音頭”の系譜についてである。
―― 2017年11月、東京タワーの真下で『和田永「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」~本祭1:家電雷鳴篇~』という奇妙な祭りが行われた。演奏されるのは、ブラウン管テレビや扇風機、エアコンなどの古い電...
―― 高度経済成長期以降、日本各地の地域社会のあり方は激変し、それまで地域の行事を支えてきた自治会や青年会が弱体化していく中で、盆踊りや神社の祭礼などの伝統行事も影響を受けた。過疎化や少子高齢化の大波に飲ま...
―― 実娘が語った「お客様は神様です」の誤解。今月は魂の叫びのごとく「東京五輪音頭」を歌い、バーチャルで蘇った稀代の歌手を振り返る特別編でお届けしよう。
―― 去る8月5日の土曜日、神奈川県座間市で、とある盆踊り大会が開催された。今年で58回目を迎える座間の夏の風物詩「日米親善盆踊り大会」だ。この盆踊りが少々特殊なのは、在日アメリカ陸軍司令部が置かれる米軍基...
―― はるか昔から伝わる盆踊り歌に合わせ、決まりきった振り付けで踊るもの――盆踊りに、そんなイメージを持っている方は少なくない。もちろん、地域で継承されてきた伝統を守り、次世代へパスするのも盆踊りの大切な側...
―― 北から南まで、日本各地ではさまざまな喧嘩祭りが行われている。愛媛県新居浜市の秋祭り「新居浜太鼓祭り」や「灘のけんか祭り」(兵庫県姫路市白浜町)。「角舘祭りのやま行事」(秋田県仙北市)のように神輿や山車...
―― 各地の祭りをめぐっていると、少々とっぽい男たちが装束や浴衣をビシッと着こなし、祭りの中心で重要な役割を果たしている光景を目にする。彼らの横に並ぶと、生真面目なサラリーマン風男性が頼りなく見え、やはり祭...
―― 4月15日、山梨県笛吹市(合併前の一宮町)の浅間神社で春の例大祭「おみゆきさん」が行われた。平安時代から続くこの神事の特徴は、神輿をかつぐ男たちが全員“女装”しているということ。顔を真っ白に塗りたくり...