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連載
大石始のマツリ・フューチャリズム【38】

己の殻を破るギャルが集う、大阪天神祭の“ギャルみこし”

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――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

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「ギャルが集う祭り」ということから、男性アマチュアカメラマンとのトラブルも絶えないギャルみこしだが、商店会による自主警備にもしっかりと力を入れているそうだ。

 全国的に“女神輿”は数あれど、“ギャルみこし”となると、大阪三大夏祭りのひとつとして毎年7月に開催される「大阪天神祭」の専売特許である。「ギャル」と「神輿」。一見、相反するワードが連結してしまっているかのような、かなりのパワーワードではあるが、このギャルみこし、決して単なる地域振興イベントではない。

 YouTubeに公開されている、さまざまなギャルみこしの動画を見ていただきたい。参加者は15歳から30歳までの女性80名で、参加する女性のガチ具合は映像からも十分伝わってくる。それもそのはず、このギャルみこしに参加するには、2回の審査をクリアする必要があり、二次面接の選考会では重さ70キロ(!)の天秤棒を担ぐという過酷な試験もある。参加への思いをアピールする時間も用意されており、ここでは笑いに走る者もいれば、隠し芸を披露する者も。そうした審査をくぐり抜けた者だけが、7月末の巡行に参加することができるのだ。

 ギャルみこしの正式名称は「天神祭女性御神輿」。「日本一長い商店街」を謳う天神橋筋商店街(大阪市北区)の四町会が協力し、大阪天満宮「御羽車講」巡行のひとつとして行われている。スタートしたのは1981年。今年で39回目を迎え、もはや天神橋筋商店街の「伝統行事」と呼んでもいいだろう。オフィシャルサイトに掲載された年表によると、83年の3回目からは現在まで続くミスコンを開催。その頃から面接選考会も趣向を凝らしたようで、隠し芸を披露する参加者が増えてきたらしい。5回目には担ぎ手からテレビタレントに転身する者も登場。その注目度は、徐々に商店街の振興イベントの域を超えたものとなっていく。

 商店街の活性化とPRがギャルみこしのミッションのひとつであることは言うまでもないが、参加者のモチベーションはそれだけにとどまらない。天神橋筋商店会の佐藤暢大氏はこう話す。

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