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大石始のマツリ・フューチャリズム【40】

盆踊りブームはバズの産物!?――「盆踊り×SNS」の親和性

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――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

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今年の夏も“インスタ映え”を目的に参加した若年層で盛り上がったという各地の盆踊り。せっかく映えのために踊りを習得したのなら、次はTikTokで拡散するのもアリ寄りのアリだ。(写真/大石慶子)

 この連載では「盆踊りが盛り上がっている!」ということを数年前から声高に叫び続けてきたわけだが、この夏はわざわざ自分から言うまでもなく、SNSなどを通じて各地からその盛り上がりが伝えられた。各地の櫓にDJブースが作られ、都内の盆踊りではボン・ジョヴィやセックス・ピストルズまでもが盆踊り化された。正直、そうした未来像は5年前では想像もできなかったけれど、今年の夏に限っていえば、間違いなく盆踊りはかなり盛り上がった年といえるだろう。

「盆踊りブーム」とでも呼べるであろう状況は、明らかにSNS時代の産物でもある。盆踊りのとある瞬間を写真や動画に収め、すぐさまSNSに投稿、それがバズることによって翌日(もしくは翌年)の来場者が増加するケースが各地で見られるようになった。鮮やかな提灯のかかった櫓がインスタ映えするということで、踊りの輪の一角で浴衣姿の男女が撮影に興じる光景も例年以上によく見かけた。

 神奈川県横浜市鶴見区の総持寺で毎年開催されている「み霊祭り納涼盆踊り大会」は、SNS時代に入って一気に来場者を増やした盆踊りのひとつだ。ここの名物は総持寺の修行僧たちが櫓の上から踊り手を煽りまくる「一休さん」や「ひょっこりひょうたん島」といった独自の盆踊りナンバー。以前から総持寺周辺の中高生の間では親しまれてきたが、全国的に話題となったのは、その模様がSNSおよびまとめサイトにアップされたことがきっかけだ。以前、筆者は総持寺の関係者に取材したことがあるが、その際も彼らはツイッターで情報拡散されて以降、来場者数が爆発的に増加したことを明言していた。

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2019年12月号