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大石始のマツリ・フューチャリズム【51】

世界を回って芽生えた、日本の踊りへの意識――EXILE・USAが提唱する「NEO盆踊り」の極意

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――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

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(写真/cherry chill will.)

 2020年10月2日、「盆踊りでTOKYOカルチャーを世界へ発信する」というテーマを掲げた「東京大盆踊り大会」が開催された。この盆踊り大会は19年に東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園で初開催されて大きな盛り上がりを見せたものの、今年は新型コロナ感染防止のためにリアルでの開催を断念。オンラインで行われることになった。

 そんな同大会のメインコンテンツとなるのが、EXILE USA(以下、USA、Uはウムラウト付き)のプロデュースによる新感覚の盆踊りタイムだ。ゲストには松本利夫とEXILE MAKIDAIを迎え、USAの提唱する「NEO盆踊り」を披露し、オンライン開催ならではの広がりを見せた。

 USAはどのような思いのもと、このNEO盆踊りを発案したのだろうか。聞くところによると、彼はかなりの祭りフリークでもあるという。今回の連載では、そんな彼の考える祭りの未来像を語ってもらった。

 USAは06年、ライフワークともいえる個人プロジェクト「DANCEARTH」をスタート。以降、世界20カ国以上のダンスの現場を巡り、各地の人々と踊りを通じた交流を重ねてきた。

「ひとりのダンサーとして『世界中のリズムで踊ってみたい』という夢があったんです。最初に行った場所がキューバ。お互い何も知らない者同士がダンスした瞬間、心の距離がぐっと縮まったことがあって、そのときにダンスの力を再認識しました。ダンスさえあれば世界中の人たちと繋がれるんじゃないかって」

 10代の頃はアメリカのヒップホップ・カルチャーにどっぷり。「小さい頃から祭りに触れていたわけではないし、日本の伝統文化に触れる機会もなかった」と話すが、世界各国を回る中で、少しずつ日本文化に対する意識が芽生えていく。

「世界に出れば出るほど他国の人たちが自分たちの踊りに誇りを持っていることがわかってきて、それがすごくかっこいいと思うようになったんです。それと同時に、『あなたの国にはどんな踊りがあるの?』と問われている気がして」

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