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大石始のマツリ・フューチャリズム【22】

新曲は「音頭歌謡の王道をいく傑作」!――はるな愛、BONダンスを語る

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――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

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 盆踊りシーズン到来まで半年を切り、今年も新たなプロジェクトが少しずつ見え始めた。先陣を切って発表されたのが、インパクト十分なミュージックビデオが話題を集めつつある、はるな愛の新曲「BONダンス」である。サウンドそのものはEDM的なダンスミュージックではあるものの、ポジティブな歌詞と音頭調のメロディは、三波春夫へのアンサーともいった趣き。演歌調の楽曲「えぇねんで」(16年)でも堂々とした歌声を聴かせてくれた彼女だけあって、ここでも深みのある歌声を披露。この際、「音頭歌謡の王道をいく傑作」と言い切ってしまおう。

 では、なぜ彼女はそうした歌心を身につけられたのだろうか? その背景には彼女の生い立ちがあった。はるなが生まれ育ったのは、大阪市平野区・長吉長原の市営住宅。ここは大阪万博の際に多くの労働者が住み着いた地であり、はるなの父はこの地でスナックを経営していた。彼女に話を聞いた。

「私は小さい頃からアイドルになりたかったんですけど、父は私を北島三郎さんや五木ひろしさんのような男らしい演歌歌手にさせたかったんです。それもあって小さい頃から演歌教室に通っていて」

 また、盆踊りも身近なものだったという。大阪の夏の風物詩である河内音頭はもちろん、「炭坑節」や「アラレちゃん音頭」にも触れて育つ。

「子どもの頃から盆踊りが大好き。人前で歌うことも好きで、盆踊りのカラオケ大会に出まくってたんですね。それこそ盆踊り荒らし(笑)。盆踊りが開催されると、市営住宅の景色が一気に変わる。近所の普通の公園が瞬時にきらびやかな空間になるのがうれしくて、毎年盆踊りの季節になるのが待ち遠しかったんです」

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