アメリカに失望する“キャップ”が見た超大国の歪な理論
―― ヴェトナム戦争末期の1971年1月31日、デトロイトに100人のヴェトナム帰還兵が集まった。彼らはVVAW(戦争に反対するヴェトナム帰還兵の会)。68年3月、ヴェトナムの農村ソンミ村で、アメリカ陸軍...
―― ヴェトナム戦争末期の1971年1月31日、デトロイトに100人のヴェトナム帰還兵が集まった。彼らはVVAW(戦争に反対するヴェトナム帰還兵の会)。68年3月、ヴェトナムの農村ソンミ村で、アメリカ陸軍...
―― ヤラセ問題でも話題になっている、映画『ガレキとラジオ』(2013年公開)は、ドキュメンタリーのタブーを超えていない。 11年に起こった東日本大震災の後、南三陸で生まれたFMみなさんの活動を追う本作を、...
―― 最近、監督をやりたくて映画監督をすることについて考えている。 そりゃ僕もモテたいとか、有名になっていちゃいちゃされたいと思っていた。デビュー作の頃はまだ童貞だった。映画監督にさえなれれば彼女が出来...
―― アカデミー賞と世界三大映画祭、そして最近要注目の2つの映画祭の実態をこっそりお届け!あくまで「健闘をたたえる賞」アカデミー賞 1929年設立。毎年1月にノミネートが発表され、2月下旬もしくは3月初旬...
―― 3月2日(日本時間3日)に行われるアカデミー賞の授賞式。それに合わせて、日本でもそのノミネート作品が続々と公開され始めている。賞の行方を気にしているのは、映画ファンだけではない。配給各社も、戦々恐々...
―― イギリス映画『あなたを抱きしめる日まで』は、50年間に及ぶ、アイルランドとアメリカの間で引き裂かれた母子の実話の映画化。原作者のマーティン・シックススミスは元BBCの記者で、1997年から労働党のブ...
―― ここ数年、角川が手がけたエログロ要素の入った映画といえば、壇蜜さん主演の『わたしの奴隷になりなさい』や『甘い鞭』【1】、『フィギュアなあなた』などがあります。僕たち自身は、そのような映画のジャンルを...
―― 監禁、拷問、虐待、そしてアブノーマルすぎる性的嗜好の数々。「血みどろブシャーから拉致監禁拷問まで! 規制も"なんのその"バイオレンス映画」ではレーティングや規制についてレポートしたが、エログロ映画も...
―― エログロ映画界をリードする5ジャンル別に、編集部注目の映画を紹介していこう! ※エロ度、グロ度は5段階評価です。●乱狂した母が息子(のムスコ)を無理やり去勢『メビウス』公開年:13年/製作国:韓国/...
―― 『仁義なき戦い』【1】シリーズのドス(短刀)を使った壮絶な殺傷、『レザボア・ドッグス』【2】の剃刀による耳そぎ、韓国映画『オールド・ボーイ』【3】の抜歯や舌切り──。映画作品における暴力的な(バイオ...
―― 「アイドル女優がヤリマンになりきる! 抱腹"卒倒"なアメリカン・コメディ」で取り上げてきたアメリカン・コメディの中には、日本の劇場では未公開のDVDスルーのみの作品が含まれている。長谷川氏や山崎氏が紹...
―― 何かと「大味」というイメージのあるアメリカン・コメディであるが、固定観念を覆す破格かつリアルな作品があるのをご存じだろうか? 本稿では2000年代以降に生まれたそうした類いのコメディ映画に焦点を当て...
―― 「黒人による黒人のための映画の進化 知られざるブラックムービーの世界」で解説した通り、この数年でブラックムービーが勢いを取り戻している。昨年公開された『42~世界を変えた男』【1】や『大統領の執事の涙...
―― ブラックスプロイテーションの隆盛と並行し栄華を極めたのが"サウンドトラック"。第一波が訪れる70年代初頭から黒人映画には、黒人アーティストによる楽曲(第一波は主にディスコ~ソウル)でまとめられたサン...
―― 現在公開中の『大統領の執事の涙』【1】、これから公開となる『それでも夜は明ける』や『フルートベール駅で』【2】の3本の映画。すでに3作とも本国アメリカでは数々の映画賞に輝き、中にはオスカー受賞さえ期...
―― 映画製作者として修業を積んだわけではない人たちの、監督業への挑戦は後を絶たない。近々公開の『サンブンノイチ』は芸人・品川ヒロシの監督3作目だし、"世界のキタノ"だってもともとは芸人だ。ただし彼らのよ...
―― 黒沢澤明監督の『七人の侍』(54年)に、若き日の仲代達矢と宇津井健がエキストラ出演しているというのは有名な逸話だ。2人は当時、同作を制作した東宝の専属俳優ではなく、「俳優座」養成所に通う役者のタマゴ...
―― 過去最多となる591本もの作品が公開された2013年の邦画業界は、宮崎駿監督の『風立ちぬ』が、2位の『ONE PIECE FILM Z』に、ほぼダブルスコアの大差をつける興行収入120億円でひとり勝...
―― ここでは原作もの映画・アニメから特に話題の9作を厳選し、映画業界に精通する面々に、試写や予告編、現場のうわさ話などから、今年一番ヤバそうな映画を勝手に予想してもらった。
―― 安倍晋三首相による靖国参拝や従軍慰安婦問題が国際化する中、ここにきて、戦争、あるいは戦時中の時代を背景に持つ映画の公開が続いている。では、その中で天皇は、どう描かれてきたのか? そして、映画における...
―― コンテンツ産業という観点から見れば、今の日本の映画界は低迷しておらず、むしろ大健闘しているといえます。いわゆる戦前から続いた"日本映画"の流れというのは70~80年代に死んだ状態でしたが【編注:年間...
―― 園子温監督のヒット作『冷たい熱帯魚』は実在の連続殺人事件をモデルにしたものゆえ、本来は国内で映画として成立させるのが難しい企画でした。そこで「スシタイフーン」という海外輸出向けのレーベルを社内で立ち...
―― 日本映画界の配給・興行について私見を述べたいと思います。今の日本映画界は東宝1社のみが多くのヒット作を生み、残されたパイを他の映画会社や配給会社が奪い合っているいびつな構図になっている。これでは決し...
―― 女のような映画が、かつてはゴロゴロしていた。そんな映画と出会ってしまったばっかりに人生を誤ってしまった人も少なくないはずだ。いや、最近の作品でも園子温監督の『冷たい熱帯魚』(10年)や三池崇史監督の...
―― 僕にとって映画とは、自分の知らない自分との出会いなんです。本数をたくさん観る映画マニアみたいなタイプでは全然ないんですけど、偶然巡り合った作品に感化されちゃったりするんですよ。人生の分岐点に映画が影...
―― どんな役でも演じるのが当然の職業なので、全裸になろうがおかしな言動をしようが、役柄がタブー破りだなって意識は全然ないんですよ。最近ではいろんな作品に出させてもらって、「名バイプレーヤー」なんて言って...
―― やっぱり「ヤバい映画」と言われると、出演した『アウトレイジ』【1】の話になってしまいますね。ヤクザっていう一般の人のルールの向こう側で生きている人間を描いている点でタブーに挑んでいるし、「すぐ隣に死...
―― 映画を観る・選ぶ基準っていうのは完全に直感です。そもそも僕の行動原理はいつも勘なので、自分が出演する映画やドラマに関しても勘で選ぶことが多い。でも、直感とは別にその時期や好みに傾倒しているもので左右...
―― もともと、そんなにたくさん映画を観るほうではないんです。DVDではほとんど観ないですね。最近劇場で観て「ヤバい」と思った作品でいうと、新文芸坐(東京・池袋)でやっていた『天国の門』【1】。これはずっ...
―― 「ハッスル」という言葉は日本では「がんばる」の意味で使われているが、「無理やりに何かをする」というニュアンスもあって、そこから「売春や詐欺、博打などで儲ける」というスラングにもなった。『アメリカン・ハ...
―― マシュー・マコノヒーは露出狂スターである。男性ストリッパーを演じた『マジック・マイク』をはじめ、あらゆる映画で脱ぎまくり、そのムッキムキの体を見せびらかす。さらに、毎朝上半身裸で近所をジョギングする...
―― 「オバマは、やる時はやる」そう世界に知らしめたのは、就任間もなく起こった、ソマリア海賊によるアメリカ貨物船シージャック事件の解決だ。人質になったフィリップス船長は、自らの体験を『キャプテンの責務』と題...
―― 「アメリカ人はいつも己自身から目を背ける。ナチがユダヤ人を強制収容所に入れたことを糾弾する。自分たちも同じことを200年間もやっていたのを忘れて」『ザ・バトラー』の主人公セシル・ゲインが語る200年間...
―― なぜ松本映画はつまらないのか?(もちろん松本映画を面白いと感じる人もいることはいるが……)ここでは、「映画秘宝」(洋泉社)、「キネマ旬報」(キネマ旬報社)、「映画芸術」(編集プロダクション映芸)など...
―― ──松本人志。彼がお笑い界に革命を起こした男であることは疑いようがない。しかしそれと同時に彼の創造力がもうすでに枯れてしまったことも、悲しいかな、事実である。それは彼の作った近年のコントや映画を見れば...
―― 私が東映・京都撮影所によく取材に出掛けたのは、映画『仁義なき戦い』シリーズが大ヒットしていた1970年代後半頃だった。太秦という場所は、撮影所に着く前から、独特の緊張感があった。いかつい男の軍団が所...
―― ヤクザ映画『仁義なき戦い』シリーズをきっかけにブレイクした、”斬られ役・殺られ役・悪役”専門の俳優集団「ピラニア軍団」。その代表的な俳優のひとりが、志賀勝氏だ。東映の大部屋俳優としてデビューし、『欽...
―― サラは、貨物列車の荷台に飛び移ろうとして、すでに乗っていた若者たちに引き上げられる。彼らは無賃乗車で全米を放浪する自由人たちだ。しかしサラは彼らの仲間ではない。企業へのテロに対抗する民間諜報組織のス...
―― 7月13日、17歳の少年トレイヴォン・マーティン君を射殺したジョージ・ジマーマンに無罪判決が出た。 2012年2月、夜7時頃、フロリダ州の住宅街で、トレイヴォン君は、近所のコンビニでアイスティーを買...
―― アメリカ最悪の危険地帯であるサウス・セントラルを舞台に、メキシコ麻薬カルテルの秘密を知ってしまった2人の警官に迫り来る脅威との戦いを描く。撮影にはデジカムや車載カメラを採用し、よりリアルで臨場感のあ...
―― 世界的ブランド「シャネル」の創設者、ココ・シャネル。孤児院育ちというドラマチックな生い立ちと相まって、数多くの伝記が残されている。09年から10年にかけては、シャネルを描いた映画作品が3本立て続けに...
―― 美しく着飾りたい──。その欲求は、あるいは文明の歴史と同じくらい長いのかもしれない。身に着ける衣服や装飾品によって、人は自らの身分や職域を誇示し、己を権威づけてきた。そんな、いわばファッションの持つ...
―― 高すぎる石油価格のために航空会社は経営難にあえぎ、その石油産出量もすでにピークを越えて、あとは枯渇に向けて減少の一途。頼みの綱の原子力の安全神話も崩壊した今、シェール・ガス革命に世界の期待がかかって...
―― 今、インドが熱い。これは気候ではなく、ビジネスのお話。IT産業の発展でインド経済は大いに潤い、インド人にとって最大の娯楽である映画産業への投資が活発化している。2011年の映画製作本数1255本から2...
―― 4月15日、メジャー・リーグの各球場で、選手たちがみんな背番号42のユニフォームを着た。1947年のこの日、メジャー・リーグで初めてアフリカ系の選手ジャッキー・ロビンソンが公式試合に出た。その50年後...
―― ──中国の高地における貧困問題にスポットを当てたドキュメンタリー『三姉妹』が公開される。ある姉妹を通して映し出された中国の社会問題と、表現規制とは?
―― 08年に主演したNHK大河ドラマ『篤姫』の好演で一時期は国民的人気女優ともてはやされた宮﨑あおいだが、今やすっかりそのこ頃の勢いはなく、先月13日から公開されているヒロインをつとめた映画『舟を編む』の...
―― 「もう死ぬんだと思った」1985年、ウォール街で債券のトレーダーをしていたピーター・ステイリー(当時24歳)は、HIVポジティブと診断された。ゲイであることは秘密にしていたので、誰にも相談できなかった...
―― 今年3月、新興宗教団体「サイエントロジー」にインスパイアされた映画『ザ・マスター』の日本公開が話題となっている。信奉者にトム・クルーズなどがいるサイエントロジーは、日本でも知られているが、同教団の設立...
―― 2005年、ミシガン州ベイシティの沿岸警備隊基地。アメリカの沿岸警備隊は、陸軍、海軍、空軍、海兵隊に次ぐ5番目の軍隊と呼ばれ、海外出兵もある。入隊して間もない19歳の女性隊員コリー・チオカは、夜中の3...