サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 【宇崎竜童に小田和正】ビッグな人の妙な映画

――やはり映画監督は男の夢。秋元氏以外にも、この世界に魅せられた畑違いの人々はたくさんいる。ミュージシャンや小説家たちの追いかけた夢のあとさきを紹介してみたい。

1403_akimoto.jpg
『ACACIA-アカシア-』(竹書房)

 映画製作者として修業を積んだわけではない人たちの、監督業への挑戦は後を絶たない。近々公開の『サンブンノイチ』は芸人・品川ヒロシの監督3作目だし、“世界のキタノ”だってもともとは芸人だ。ただし彼らのように評価を受けるケースはごく稀。「え、あのひと映画撮ってたの?」と言われるくらいほぼ話題にならないか、あるいは悪い意味で──出来のイマイチさが話題になるかがほとんどだ。ここでは、そうして映画史の彼方に消えそうな、4人の異業種監督の映画を紹介していこう。

 比較的よく知られているところからいくと、米米CLUBのカールスモーキー石井こと石井竜也が挙がる。彼の初めての作品が94年公開の『河童』だ。両親と共に宇宙船で地球にやってきた河童のTENと少年の友情を、CGを多用して表現したハートフルストーリー。河童が宇宙からやってくる設定の斬新さと、宇宙的なものにこだわる姿勢に、米米CLUBと相通じるものが感じ取れる。しかし興行収入は伸び悩み、結果石井は10億円の負債を抱えることに。

 石井とは対極的なタイプの音楽家である小田和正も、映画に手を出して失敗した男のひとり。少年時代から映画と映画音楽に憧れてきた彼は、92年公開作『いつか、どこかで』で夢を叶える。91年「ラブ・ストーリーは突然に」の大ヒットで稼いだ資金を投じたであろう同作は大コケ。時任三郎らを起用したヒューマンドラマは、小田ファンでもあまり覚えていないことだろう。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年2月号

“男性学”のススメ

“男性学”のススメ
    • 【男らしさ】イメージの変遷
    • 男性学(基)【ブックガイド】
    • 【キリスト教】の男性優位主義
    • 女子が萌える【ラップ男子】
    • コロナ禍で始動【Zoomgals】
    • サンドウィッチマン【男同士のケア】
    • 【青柳翔】が語る“男らしさ”
    • オトコが乗る【軽自動車】
    • 【マンガ・アニメ】の軽自動車
    • 【ジャニーズ】男性アイドル像
    • 時代錯誤な【ジェンダー観】
    • 【サザエさん】は有害か?
    • 『サザエさん』の【初回】
    • 【井田裕隆】に聞くAV男優像
    • ポルノ視聴と【男性性の劣化】の関係
    • おじさんの【フェイスブック】
    • 【フェイスブック運営】側とのズレ
    • 育児特化の【ベビーテック】
    • 5秒でわかる【ベビーテック】
    • 【自民党】に根付く男尊女卑

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ
    • 【篠崎こころ】召しませ #金髪ショー党

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【岡田結実】バラエティの人気者はエゴサで成果を感じる
    • 【STUTS】人気トラックメイカーがラップに初挑戦!
    • 【土井裕泰】TBSのエースディレクターの問題作に迫る

連載

    • 【あまつまりな】流れに身を任せちゃうんです。
    • 【グレイテスト・ラウンドガール】に新メンバー!
    • あの素晴らしい【恵美】をもう一度
    • 【コロナと不況】21年に生き残る術
    • 【萱野稔人】ソロ社会化とコミュニティの変化
    • ありがとう、【小松の親分さん】
    • ワクチンがつくる【コロナ後の世界】
    • 【丸屋九兵衛】ショーン・コネリーを語る
    • 【町山智浩】「ストレンジ・フィーリング」カトリックの洗脳とオナニー
    • 【コロナ対策論議】の根本的欠如
    • 「謎」と「静」で振り返る【2020年】
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人】「念力事報」鬼狩りの時代
    • 【稲田豊史】「妻が口をきいてくれません」圧巻の“胸クソ”読後感
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 【本場仕込み】のビールが飲める“リビングルーム”
    • 【更科修一郎】幽霊、批評家は文化的背教者なのか。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』