> 連載  > 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第84回

名門大学で起こる人種差別論争を笑い飛ばせ

―― 「親愛なる白人生徒たちへ」サマンサ・ホワイト(テッサ・トンプソン)は大学の学生ラジオで呼びかける。「黒人の友だちが1人いるくらいで『私は人種差別主義者じゃない』なんて言わないで。今は2人以上いないとね...

名門大学で起こる人種差別論争を笑い飛ばせ
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第83回

アメリカの日常に侵入してきた戦争の暴力とは?

――  ピーターソン一家はアメリカの田舎町に住む、平凡で愛国的な家族だ。彼らの長男は軍に志願し、アフガニスタンで戦死した。

アメリカの日常に侵入してきた戦争の暴力とは?
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第82回

夭逝したネットの申し子に下されたアメリカ司法の鉄槌

――  アーロン・シュウォーツは1986年にシカゴで生まれ、3歳でスラスラ字を読むようになり、アップル・コンピュータをいじり始めた。彼は天才だったのだ。  映画『インターネットの申し子THE INTERNE...

夭逝したネットの申し子に下されたアメリカ司法の鉄槌
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第81回

イスラエルの罪を描いた監督によるハリウッドへの風刺

―― 「ロビン、君は23歳の時、『プリンセス・ブライド』(87年)のヒロインで華々しくハリウッドに登場した。『フォレスト・ガンプ』(94年)のヒロインを演じた時はアカデミー賞にもノミネートされた」映画『ザ・...

イスラエルの罪を描いた監督によるハリウッドへの風刺
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第80回

スポーツ・エージェントらが夢見るインド発アメリカン・ドリーム

―― 『ミリオン・ダラー・アーム』は、時速145キロのボールを3回続けてストライクゾーンに投げ込んだ人に賞金100万ドル(約1億円)というコンテストをインドで行ったJB・バーンステインというスポーツ・エージ...

スポーツ・エージェントらが夢見るインド発アメリカン・ドリーム
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第78回

アメリカに失望する“キャップ”が見た超大国の歪な理論

――  ヴェトナム戦争末期の1971年1月31日、デトロイトに100人のヴェトナム帰還兵が集まった。彼らはVVAW(戦争に反対するヴェトナム帰還兵の会)。68年3月、ヴェトナムの農村ソンミ村で、アメリカ陸軍...

アメリカに失望する“キャップ”が見た超大国の歪な理論
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第77回

修道院が人身売買!? 保守的価値観が引き裂いた母子の絆

――  イギリス映画『あなたを抱きしめる日まで』は、50年間に及ぶ、アイルランドとアメリカの間で引き裂かれた母子の実話の映画化。原作者のマーティン・シックススミスは元BBCの記者で、1997年から労働党のブ...

修道院が人身売買!? 保守的価値観が引き裂いた母子の絆
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第76回

FBIが詐欺師と組んで汚職政治家らを逮捕!“司法の暴走”が喜劇に

―― 「ハッスル」という言葉は日本では「がんばる」の意味で使われているが、「無理やりに何かをする」というニュアンスもあって、そこから「売春や詐欺、博打などで儲ける」というスラングにもなった。『アメリカン・ハ...

FBIが詐欺師と組んで汚職政治家らを逮捕!“司法の暴走”が喜劇に
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第75回

マッチョなカウボーイが戦った"エイズ"という暴れ牛とアメリカ政府

――  マシュー・マコノヒーは露出狂スターである。男性ストリッパーを演じた『マジック・マイク』をはじめ、あらゆる映画で脱ぎまくり、そのムッキムキの体を見せびらかす。さらに、毎朝上半身裸で近所をジョギングする...

マッチョなカウボーイが戦った
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第74回

無政府状態のソマリアで海賊が生まれた背景

―― 「オバマは、やる時はやる」そう世界に知らしめたのは、就任間もなく起こった、ソマリア海賊によるアメリカ貨物船シージャック事件の解決だ。人質になったフィリップス船長は、自らの体験を『キャプテンの責務』と題...

無政府状態のソマリアで海賊が生まれた背景
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第73回

『フォレスト・ガンプ』が描かない激動の時代を生きた黒人大統領執事

―― 「アメリカ人はいつも己自身から目を背ける。ナチがユダヤ人を強制収容所に入れたことを糾弾する。自分たちも同じことを200年間もやっていたのを忘れて」『ザ・バトラー』の主人公セシル・ゲインが語る200年間...

『フォレスト・ガンプ』が描かない激動の時代を生きた黒人大統領執事
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第72回

資本主義が生む軋轢 民間企業を襲う過激なエコ・テロリズム

――  サラは、貨物列車の荷台に飛び移ろうとして、すでに乗っていた若者たちに引き上げられる。彼らは無賃乗車で全米を放浪する自由人たちだ。しかしサラは彼らの仲間ではない。企業へのテロに対抗する民間諜報組織のス...

資本主義が生む軋轢 民間企業を襲う過激なエコ・テロリズム
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第71回

射殺事件の無罪判決で蘇るもうひとつの惨劇

――  7月13日、17歳の少年トレイヴォン・マーティン君を射殺したジョージ・ジマーマンに無罪判決が出た。 2012年2月、夜7時頃、フロリダ州の住宅街で、トレイヴォン君は、近所のコンビニでアイスティーを買...

射殺事件の無罪判決で蘇るもうひとつの惨劇
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第70回

ギャングと犯罪のるつぼ アメリカの小さな戦場

――  アメリカ最悪の危険地帯であるサウス・セントラルを舞台に、メキシコ麻薬カルテルの秘密を知ってしまった2人の警官に迫り来る脅威との戦いを描く。撮影にはデジカムや車載カメラを採用し、よりリアルで臨場感のあ...

ギャングと犯罪のるつぼ アメリカの小さな戦場
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第69回

原子力に代わるエネルギー シェール・ガス革命の陥穽

――  高すぎる石油価格のために航空会社は経営難にあえぎ、その石油産出量もすでにピークを越えて、あとは枯渇に向けて減少の一途。頼みの綱の原子力の安全神話も崩壊した今、シェール・ガス革命に世界の期待がかかって...

原子力に代わるエネルギー シェール・ガス革命の陥穽
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2024年5月号

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