ホロコースト、原爆、スペイン内戦……悲惨・残酷なだけじゃ伝わらない! 戦争の本質をえぐる子どもの絵本
―― 戦争をテーマにした絵本と聞いて、『ひろしまのピカ』のような長く読み継がれてきた名作を思い出すかもしれない。ただ、戦中の悲惨で残酷な出来事を直接的に描くばかりでなく、また違った方法でその根源や本質を子ど...
―― 戦争をテーマにした絵本と聞いて、『ひろしまのピカ』のような長く読み継がれてきた名作を思い出すかもしれない。ただ、戦中の悲惨で残酷な出来事を直接的に描くばかりでなく、また違った方法でその根源や本質を子ど...
―― 故郷の戦禍を逃れ、日本へ逃れてきた亡命者たち。彼らの中には日本で成功したものも少なくはない。新型コロナの影響で食に注目が集まり、また東京入国管理局での難民に対する非人道的な処遇が問題視される昨今、ここ...
―― 昨年、東京五輪担当大臣と政府のサイバーセキュリティ戦略本部の担当大臣を兼務していた桜田義孝氏が「自分でパソコンを打つことはない」などと発言し、世界から失笑を買うことがあった。一方、先進国では“国防”の...
―― サイバーセキュリティ業界では、テロリストによる電力送電線への攻撃でヨーロッパがパニックに陥る様子を描いたドイツの小説『ブラックアウト』(角川文庫)など、実際に起こり得るかもしれない非常事態を描いた小説...
―― 第二次世界大戦を引き起こしたナチスのシンボルであるハーケンクロイツは、欧米社会ではタブー視されており、同時にそれに類似する卍もその被害を受けている。なぜ、ナチスは卍に類似したシンボルを採用したのか? ...
―― 夏といえばリゾートである。沖縄、ハワイ、グアム、サイパン。これらのビーチリゾートには、夏を謳歌する行楽客が大勢訪れる。しかし夏は、まだ74年前の戦争の記憶ともまた、密接に結びついている――。
―― 「無駄な血を流す必要はない」「悲しみは未来永劫、連鎖する」「戦争をやめよう」――こうした反戦を歌った曲を耳にしてきた読者は多いだろう。しかし、そのような反戦歌は、令和を迎えた現在でも、絶対数こそ少ない...
―― ストリートから誕生したヒップホップは、時代と共に成長し、エンタメに特化したパーティチューンから、真っ向から社会を批判するプロテストソングまで、形態は多種多様だ。本稿では、アメリカのひとりのラッパーの死...
―― 相変わらず強気の外交を見せているアメリカのドナルド・トランプ大統領。時に核ミサイルや派兵をちらつかせ、時に各国に罵詈雑言を浴びせて牽制している。一方でトランプは、実際に戦闘行為に至るケースはごくわずか...
―― 米軍では今年4月からトランスジェンダーの入隊制限を開始。このトランプ政権の政策には大きな反発が起きている。一方で隣国の韓国では兵士の同性愛が禁止され、こちらも人権団体の非難の対象だ。一方で日本の自衛隊...
―― 戦中、多数の日本兵が「戦争神経症」を発症し、軍の病院に“収容”されていた――。昨年、NHKのドキュメンタリー番組がその実態に迫り、大きな話題となったが、なぜこの事実は長らく明るみに出なかったのか? ...
―― 前記事では日本兵のPTSDに焦点を当てたが、さまざまなアメリカ映画で心の傷を負った米軍兵士の姿が描かれてきた。その中でも名作と呼び得るのが、以下である。戦争の体験は、このように兵士の精神を破壊していく...
―― 戦争とは正義のぶつかり合いであり、当事者同士の価値観や歴史観はまったく異なる。日本人がそれをもっとも実感するのは、原爆に対する米国の視点に触れたときではないだろうか? そんな米国は今でも「原爆投下に...
―― 巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督は、多作であることを差し置いても、多くの戦争をテーマに取り扱ってきた。近年でも『ブリッジ・オブ・スパイ』や『戦火の馬』など精力的に表している。スピルバーグの戦争映画...
―― 今年7月、日本のエンターテインメントの礎を築いた稀代のプロデューサー・ジャニー喜多川が死去した。彼が体験した戦争、そして戦後の日本芸能界で作り上げた“アイドル”という文化、さらに舞台演出に込めた平和へ...
―― まずは『戦場でワルツを』(08年)。これは、戦争の当事者に取材した内容を、アニメーションで再現した、つまりドキュメンタリーをアニメで表現した珍しい作品です。扱っているのは、1982年にレバノンの首都ベ...
―― 日米関係をいつも憂いてるオレが選んだのは『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史』。80年代に渡米したことがあるんだけど、ちょうどその頃『サルバドル/遙かなる日々』や『プラトーン』(共に86...
―― 今回のオファーをいただいて最初に思い出したのは、原一男監督の『ゆきゆきて、神軍』(1987年)でした。終戦直後のニューギニアで日本軍の下士官2名が隊内で処刑された真相を、元部隊員の奥崎謙三が追うという...
―― 戦争ドキュメンタリーといえば『ゆきゆきて、神軍』、『アクト・オブ・キリング』、最近では『沖縄スパイ戦史』などの衝撃作が印象に残りますが、個人的にはベトナム戦争の実像に迫った『ハーツ・アンド・マインズ』...
―― そもそも戦争というのは、よく考えてみると実に不条理な現象なんですよ。だって、生き物は普通、自分が生き残ることを最優先に行動するものでしょう。
―― 戦争の実態を鮮明に残す“戦争ドキュメンタリー”。「戦争」そして「平和」を考える上で、こうした映像を足がかりにするのは有効な手段だろう。そこで今回は、識者らが国内外問わず名作を選りすぐり。今こそ見るべき...
―― 報道写真の歴史を代表する1枚、ロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」は、戦闘中の写真ではなかったことが現在では確実視されている。そしていま、デジタル技術の進化によって、報道写真の加工処理が問題となってい...
―― 加工・改ざん、恣意的な演出や利用など、「真実を写し出す」とされる写真はその半面、“ウソ”の歴史でもある。クリミア戦争に始まり、第二次世界大戦やベトナム戦争、イラク戦争……常に世論を動かしてきたフォトジ...
―― 戦争という人類最大の蛮行を繰り返さないために記録された、爆心地や逃げ惑う市民たちの写真。しかし、戦時中はずっと暗いわけではないので、ふとした瞬間に奇妙な写真も撮影されていた。
―― 沖縄戦のむごたらしい戦闘シーンが登場するアメリカ映画『ハクソー・リッジ』。6月より日本でも公開されているが、予告編で“沖縄戦”という言葉が出てこないことなどから、一部で物議を醸した。やはり、沖縄戦は取...
―― アイドルがサイパンやグアムといった太平洋戦争の戦地となった南国で、グラビア撮影をするとはよく聞くが、実は戦時中でもアイドルのグラビア写真が掲載されている雑誌が戦地に届けられていた。兵士たちを癒やし、時...
―― 戦争マンガを考える上で、もうひとり欠かせないのは、なんといっても「マンガの神様」と呼ばれた手塚治虫だろう。マンガを通して「人間とは、生命とは何か」を問い続けた手塚の作品には、たびたび戦争のモチーフが現...
―― 映像化された『この世界の片隅に』が異例のヒットを飛ばしている。同作は戦後生まれの作者が“戦争の日常”を描いており、戦中派/戦後派によって戦争マンガの設定や視点は異なるようだ。本稿ではこうした系譜を見て...
―― マクロ経済が專門、近世以降の日本の経済史にも詳しい著名経済学者が語る、戦前リフレとアベノミクスの驚くべき類似性。リフレ政策は日本の景気を一気に好転させる。しかしそれは、あまりにも遅すぎたのであった……...
―― 近代の軍事史・社会史が專門の気鋭の歴史学者が語る、戦前日本の軍隊イメージや戦争イメージ。当時の日本人にとって、軍隊とは手っ取り早い立身出世の手段であった!
―― 1980年代後半から続いたバブル景気の崩壊後、長期の経済停滞にあえぐ日本では、格差の拡大、ナショナリズムの高揚、中国の台頭への警戒感の高まり等々の問題が噴出しており、そのさなか、強い批判を受けながらも...
―― 世界最大の宗教であるキリスト教は、どのような戦争観を持つのか。本文に登場いただいた宗教学者・石川明人氏が次の著書で迫る、キリスト教と戦争のタブーとは?
―― 今年に入り、イスラム国の問題や、中国や北朝鮮との緊張関係、さらには連日報道される安全保障関連法案に関するニュースと、「戦争を放棄」したはずの日本にありながら、「戦い」を意識せざるを得ない空気が流れてい...
―― 明治以降、天賦人権論、共和制思想、アナーキズム、共産主義……と、さまざまな知識人らが「天皇制廃止論」を表明し、そのための運動も展開してきた。さまざまな思想のもとに展開されてきたそれら「反天皇制主義」の...
―― 天皇陛下のお顔を見ると目がつぶれる」などといわれたのも過去のこと。時代が昭和から平成に移り、現在の佳子さまフィーバーに代表されるように、皇室はメディアを通して「見る」対象となりつつある。天皇陛下自らも...
―― 世界に冠たる日本の産業であるカメラ業界。しかしなぜ、他のどの国でもなく、日本企業が世界のカメラ市場において覇権を握ることができたのか? 20世紀初頭から現在まで、国内カメラメーカーの産業としての動向が...
―― 報道写真――。新聞やグラフ誌などのジャーナリスティックな写真をそう呼ぶことが多いが、戦前から戦中、それはプロパガンダと同義になり、日本文化をアピールするための手段にもなった。そんな報道写真のキケンな歴...
―― こちらのページで見てきた無人攻撃機その他の最新兵器やシステムを、我が自衛隊はあまりうまく使いこなせていないってホント? ここでは、少々辛口な視点から、自衛隊の最新兵器事情にツッコミを入れます!
―― 現代のテクノロジーはみな、戦争を通じて進化してきた。核戦争にも耐え得る通信ネットワークとして開発されたインターネット、砲弾の弾道計算機として生み出されたコンピュータなどなど、例を挙げれば枚挙にいとまが...
―― 国策事業とはいえ、大きな利益のない防衛部門にかかわる社員たちの給与は、ほかの社員と比べて高いわけではないという。その上、彼らの置かれた環境もうらやむものではないようで……。
―― 「防衛装備移転三原則」によって実際に恩恵を受けるのは、果たして……? ここでは、今後の防衛産業で注目すべき6企業をピックアップした。
―― ――安倍政権は今年、集団的自衛権行使容認に続き、「武器輸出」解禁を打ち出した。これらは安倍首相が唱える”戦後レジームからの脱却”を象徴する政策であり、未来から振り返れば歴史の転換点となるものだろう。果...
―― ――日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、韓国併合、満州事変、日中戦争、そして太平洋戦争を経て、敗戦……。江戸幕府を崩壊させて成立した近代日本が19世紀末から20世紀前半にかけて戦った対外戦争を、多面的...
―― 安倍晋三首相による靖国参拝や従軍慰安婦問題が国際化する中、ここにきて、戦争、あるいは戦時中の時代を背景に持つ映画の公開が続いている。では、その中で天皇は、どう描かれてきたのか? そして、映画における...
―― アメリカでも何かしらナショナリスティックな内容のマンガは描かれてきたのか? スーパーヒーローのコミックを中心に、同国におけるマンガと愛国のかかわりを追いたい。