サイゾーpremium  > 特集  > 社会問題  > 戦禍で撮影されたサービスショット/アイドル【慰問雑誌】の中身
第1特集
言論統制下で撮影されたアイドルのサービスショット

軍資金で兵士たちにアイドルを提供! 戦争中でも水着にチャイナ服!? アイドル部隊による慰問雑誌

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――アイドルがサイパンやグアムといった太平洋戦争の戦地となった南国で、グラビア撮影をするとはよく聞くが、実は戦時中でもアイドルのグラビア写真が掲載されている雑誌が戦地に届けられていた。兵士たちを癒やし、時には慰みの対象とされ、消費されたアイドルたち。そこに見え隠れする功罪とは?

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【1】【2】が「戰線文庫」の3号(1938年/興亜日本社)と10号(1939年/興亜日本社)、【3】【4】は「陣中倶樂部」の103号と104号(共に1944年/大日本雄辯會講談社)。「戰線文庫」は2005年に復刻版が出版されたが、「陣中倶樂部」は復刻はされておらず、国立国会図書館にも所蔵されていないため「幻の慰問雑誌」とも呼ばれている。掲載分の「陣中倶樂部」の表紙が華やかでないのは、戦況が悪化している頃に刊行された号のため。

「慰問雑誌」をご存じだろうか。これは戦時中、軍部が発行していた兵士向けの雑誌で、目的は兵士たちに娯楽を与えることだった。

 注目すべきはその内容の豊かさである。戦時中というと厳しい言論統制が敷かれたことで知られているが、例えば海軍が監修し、発行・編集を文藝春秋社(現・文藝春秋)の実質上の子会社・興亜日本社が担当した「戰線文庫」や、陸軍が発行し大日本雄辯會講談社(現・講談社)が編集した「陣中倶樂部」は、そんな時代にあって小説あり、漫画あり、漫才ありと総合娯楽誌として高い完成度を誇った。吉川英治や丹羽文雄など、寄稿した作家たちの名前を見ても、その力の入れ具合がわかる。

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