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第1特集
トランプ的経済戦争の言い分

戦争を弄ぶ悪魔か?――「国を消滅させる」はブラフ!? トランプ的【金】戦争活用術

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――相変わらず強気の外交を見せているアメリカのドナルド・トランプ大統領。時に核ミサイルや派兵をちらつかせ、時に各国に罵詈雑言を浴びせて牽制している。一方でトランプは、実際に戦闘行為に至るケースはごくわずか。世界中に喧嘩をふっかけまくりながら、我田引水で自国利益を叫びまくるトランプ外交の正体とは?

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『現代アメリカ政治とメディア』(東洋経済新報社)

 歴史上類を見ない破天荒な大統領として、就任当初から世界中の注目を集めてきたドナルド・トランプ。2019年7月時点での支持率は44%と、過半数を割り込んでいるものの保守系の根強い基盤によって支えられており、政権発足以来その支持率はほとんど下がらないまま推移している。

 これまで政治経験が皆無であったにもかかわらず、不動産王として巨万の富を得たトランプがテレビ番組の司会者という知名度と、自信たっぷりな言動を駆使してアメリカ大統領選挙を勝ち抜いたのは16年秋。それからというもの「アメリカファースト」を掲げ、周囲の国に対し徹底して高圧的な態度を取ってきた。

 では、そんなトランプは、「戦争」に対してどのようなスタンスを取っているのだろうか? 有識者らの声に耳を傾けると、そこには彼の「ビジネスパーソン」としての出自が深くかかわっていた。

「取引」材料としての戦争

「私はディール(取引)をするのが好きだ。それも、大きければ大きいほどいい。私はこれにスリルと芸術を感じる」

 1987年に執筆された『トランプ自伝』(ちくま文庫)の冒頭においてそれを「芸術」と表現するほど、トランプは取引への愛着と絶対的な自信を誇っている。しかし、大統領就任以降の振る舞いを見ると、その「取引術」の常套手段は相手を恫喝し、ビビらせた上で交渉に持ち込むという方法のようだ。

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