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連載
法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【40】

データ偽装への非難轟々に見る“社会の不可視化”という問題

―― 2015年10月に発覚して世を騒がせている、神奈川県横浜市の大型マンションの傾斜問題と杭打ち工事のデータ偽装事件。メディアは、建設業界の職業倫理の欠如やチェック体制の甘さ、あるいは工事費用確保のために...

データ偽装への非難轟々に見る“社会の不可視化”という問題
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【39】

司法試験の不人気は、 国家にとって益するという“逆説”

―― 明治大学法科大学院の青柳幸一元教授が教え子の女性に司法試験の問題と模範解答を漏洩したとして、2015年10月に国家公務員法違反罪で在宅起訴された事件。前回は、“司法試験の異常な難しさ”を切り口に事件を...

司法試験の不人気は、 国家にとって益するという“逆説”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【38】

「エロ教授の漏洩事件」に見る司法試験の難しさの“本質”

―― “国家資格試験の最難関”とされる司法試験。その本試験において2015年5月、問題の作成などを行う考査委員を務めた明治大学法科大学院の青柳幸一元教授が、恋愛感情を抱いていた教え子で受験生の20代女性に対...

「エロ教授の漏洩事件」に見る司法試験の難しさの“本質”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【37】

元“酒鬼薔薇聖斗”から考える「更生」とはなんなのか?

―― 重大な事件、中でも性犯罪がらみの殺人が発生するつど、メディアによってクローズアップされる要素のひとつに、犯人の犯罪歴があります。まさにその典型が、2015年8月、大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人が遺...

元“酒鬼薔薇聖斗”から考える「更生」とはなんなのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【36】

現場の刑務官が思う死刑の“軽さ”

―― 死刑に関する論考の第3回目となる今回はいよいよ、謎多き死刑制度の中でも特に分厚い秘密のベールに包まれてきた、死刑執行の現場を取り上げます。今日、その実態に関しては、長年死刑執行に携わった経験を持つ元刑...

現場の刑務官が思う死刑の“軽さ”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【35】

「日本国民は死刑賛成」に潜む“世論”のマジック

―― 今回は前々回に引き続き、日本の司法の象徴的刑罰である死刑について考察します。中でも中心的に論じたいテーマが、死刑制度の存廃についての国民の意識に関する問題です。

「日本国民は死刑賛成」に潜む“世論”のマジック
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【34】

ドローンの危険性から考える「社会はなぜ“安全”なのか?」

―― 今回は前回に引き続き、日本の司法を語る上で避けて通れない死刑というテーマについて論じる予定でした。しかしながら昨今、小型無人飛行機「ドローン」がらみの事件が相次ぎ、社会的関心が非常に高まっていることを...

ドローンの危険性から考える「社会はなぜ“安全”なのか?」
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【33】

「次に死刑に処される者」 を決めるのは“誰”なのか?

―― これまで本連載では、わが国の犯罪状況と、それを取り巻く法制度や司法界、あるいは社会の実情について、さまざまなトピックを切り口として論じてきました。その中で、内容のあまりの広範さと複雑さから、半ば無意識...

「次に死刑に処される者」 を決めるのは“誰”なのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【32】

「怒れる犯罪被害者」の実態との乖離と“許し”

―― 今回は前々回に続き、一般に身近とはいえない殺人被害者の遺族の実像に迫ってみたいと思います。本題に入る前に、前々回の内容を簡単におさらいしておきましょう。

「怒れる犯罪被害者」の実態との乖離と“許し”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【31】

中1生徒殺害から見る知られざる少年犯罪の実態と「年齢引き下げ論」の誤り

―― 前回に続き今回は、犯罪被害者とはいかなる存在であるかについて詳しく分析する予定でした。しかし2015年2月、神奈川県川崎市で13歳の少年が複数の少年に殺害されるという事件が発生したことを受け、急遽内容...

中1生徒殺害から見る知られざる少年犯罪の実態と「年齢引き下げ論」の誤り
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【30】

殺人事件の被害者とはそもそも“誰”なのか?

―― 2015年1月、名古屋大学の女子学生(19)が、宗教の勧誘のためにアパートの自室を訪ねてきた女性(77)を殺害したとして逮捕されました。女子学生は、本誌14年10月号のこの連載でも取り上げた佐世保市の...

殺人事件の被害者とはそもそも“誰”なのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【29】

談合の"新しさ"から垣間見える犯罪の普遍性と特殊性

―― 2014年12月14日に実施された第47回衆議院議員総選挙は与党の圧勝に終わりました。その勝因について識者の多くは、安倍晋三内閣の外交政策などが支持されたからというより、アベノミクスなる経済政策による...

談合の
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【28】

京都毒婦事件発覚の裏にある警察による“死因特定運動”

―― 2013年12月、京都府向日市で、夫(当時75)を青酸化合物で殺害したとして、14年11月に妻の筧千佐子容疑者(67)が逮捕された事件。

京都毒婦事件発覚の裏にある警察による“死因特定運動”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【27】

全国を行脚するプロの生業“窃盗犯”1万人の実像

―― 2014年10月19日の読売新聞の報道によると、14年7月に岡山県倉敷市で発生した小5女児監禁事件などを受け、岡山県警が県内の小学生~高校生とその保護者を対象にアンケートを実施したところ、保護者の92...

全国を行脚するプロの生業“窃盗犯”1万人の実像
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【26】

裁判員制度導入のウラにグローバル化と治安悪化が!?

―― 当初の予定を変更して前号では、2014年7月に長崎県佐世保市で発生した高1女子同級生殺害事件について論じました。今回は、先送りにした前々号「裁判員制度導入で”得”をしたのは誰か?」の後編を記したいと思...

裁判員制度導入のウラにグローバル化と治安悪化が!?
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2024年5月号

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