北の玄関口はこだて
―― 過去から見る現在、写真による時事批評 「写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて」展(東京都写真美術館)を訪れたのは、ちょうどロシアによるウクライナ侵攻が始まった頃だった。この展覧会には箱館が函館という...
―― 過去から見る現在、写真による時事批評 「写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて」展(東京都写真美術館)を訪れたのは、ちょうどロシアによるウクライナ侵攻が始まった頃だった。この展覧会には箱館が函館という...
―― 過去から見る現在、写真による時事批評 新型コロナウイルス・オミクロン株の強力な感染力は、旅行という娯楽からまたしても人々を遠ざけてしまった。思えば、大衆が気軽に海外旅行に行けるようになって、まだ百数十...
―― 過去から見る現在、写真による時事批評 「Go To トラベル」キャンペーンが再開するのだという。「go to travel」が文法的にも意味的にも間違っているという指摘は、2020年のキャンペーン中か...
―― 過去から見る現在、写真による時事批評 コロナ禍による移動自粛にガソリン価格の高騰が加わり、旅行関連の業者は、さらなる苦境に立たされている。旅行業だけではなく、流通そのものが滞ることが懸念される事態とな...
―― 過去から見る現在、写真による時事批評 東京五輪によって期待されたインバウンド収入は、コロナ禍の無観客開催によって露と消えた。それどころか数々の不祥事によるネガティヴな日本イメージを莫大に発信してしまっ...
―― 過去から見る現在、写真による時事批評 いささか旧聞に属するかもしれないが、東京オリンピック・パラリンピックの名誉総裁である今上天皇による開会宣言の際に、着席していた菅首相と小池都知事の態度に「不敬」と...
―― 潮の満ち引きによって刻々と変化する海岸線をテーマにした笹岡啓子の連作「Shoreline」(海岸線)が「想起」や「記憶」の意味を持つ「Remembrance」という連作へと転換する契機となったのは、2...
―― 笹岡啓子の連作「Shoreline」は、長い時間をかけて刻々と変化してきた日本列島の津々浦々の海岸線を被写体にしたものだ。笹岡の関心は、海と陸地とが複雑に入り組んだ岩礁や両者が曖昧に溶け合った磯、遠浅...
―― 日本初の美男子コンテスト入賞者の発表は、募集から約3カ月後の1911年の元旦に「毎日電報」紙上で行われ、前田利彭という加賀前田家の末裔が1等に輝いた。2等には子爵の保科正昭が、3等には会社員の泉岡宗之...
―― 日本初の美人コンテストは、1891年に浅草凌雲閣で開催された「東京百美人」だといわれている。それは、夏の繁忙期前にエレベーターが故障した凌雲閣が12階の展望室まで客を飽きさせずに登らせるために考案した...
―― 1910年(明治43年)9月22日、「毎日電報」が紙上で美男子コンテストの募集記事を掲載した。見出しには「日本の代表的美男子を募集す」とある【トップ画像】。ただし、生身の人間が審査を受けるわけではなく...
―― 予定通りであれば、2025年に大阪では55年ぶり、日本では愛知万博以来20年ぶりの万博が開催されるという。当初の「産業の祭典」という意味での万博が歴史的な役割を終えて久しいこともあり、現代オリンピック...
―― 「自然界の報道写真家」を自称してきた宮崎学のひとつの到達点は、1990年の第9回土門拳賞受賞作となった写真集『フクロウ』だろう。この連作でもっとも印象的なのは、立木の上でまるでモデルのように次々とポー...
―― コロナ禍に伴う外出自粛要請により今回、写真家たちも大きな影響を受けたようだ。外出や移動が制限されるというのは、被写体を必要とする彼らにとっては死活問題となってしまうからだ。