サイゾーpremium  > インタビュー  > 【中村映里子】実力派女優が見せた新境地とは?

――つげ義春の短編漫画を原作にした実写映画で、妖艶なヒロインを演じた中村映里子がその胸中を語った。

2411_P072-073_4c_520.jpg
(写真/淵上裕太)

障害者の性を題材にした劇映画『岬の兄妹』(2019年)で衝撃的なデビューを果たした片山慎三監督。その後も話題作を連発する片山監督の新作となるのが『雨の中の慾情』だ。孤高の漫画家・つげ義春の短編漫画を原作に、台湾ロケを敢行し、エロス(生)とタナトス(死)がせめぎ合う不思議な恋愛ドラマとなった。

売れない漫画家の義男(成田凌)と作家志望の男・伊守(森田剛)との間で揺れ動くヒロイン・福子に扮したのは中村映里子。これまで満島ひかりと共演した『カケラ』(10年)やR18指定となった『愛の渦』(14年)などの個性的な作品で注目を集めてきたが、今回は男たちにとってのミューズ的な存在となる福子を、大人の女性の魅力たっぷりに演じてみせている。

「片山監督との出会いは、『岬の兄妹』(19年)のオーディションでした。松浦祐也さん演じる主人公の妹役を和田光沙さんにするか私にするかで、片山監督は悩んだそうです。結果、和田さんが選ばれたのですが、片山監督には短編映画『そこにいた男』(20年)にも呼んでいただきました。それ以降も片山監督は次々と作品を手がけられて。『ガンニバル』おもしろいなぁ、またご一緒したい! と思っていたところに、久々に連絡をいただいたんです」

片山監督からの連絡は「新作映画を撮ります! かなりハードな役ですが、前向きに考えてみてほしい」というもの。翌日、キャスティング担当から正式に出演オファーされ、本作の脚本が届いた。

「おもしろい脚本でした。こんな作品に出演できるチャンスがあるなら、ぜひと思いました。でもオール台湾ロケだと知り、自分の都合だけでは決められないなと。というのも、その当時2歳の息子がいたので、家族の理解と協力が必要でした。家族には『どうしてもやりたい。やらなかったら一生後悔するかもしれない』と話したところ、『思いっきりやっておいで』と送り出してもらえたんです」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ