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第1特集
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難解な質問は華麗にスルー! 企業向けZ世代セミナーレポート

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――いつも新しい何かを生み出すのは若者である。ゆえに、企業もZ世代マーケティングに強いプランナーを内々に招聘し、クローズドでセミナーを行っているようだ。本稿では某大企業に勤務するミレニアル世代社員に、そのセミナーをレポートしてもらった。

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ツイッターやインスタグラムで複数のアカウントを所持することは、Z世代に限ったことではないと思うが、不要なアカウントは放置せずに削除し、身バレにつながらないよう身辺整理をするのがZ世代のマナーらしい。(写真/Matt Cardy/Getty Images)

私は1987年生まれ、ミレニアル世代の企業戦士です。入社10年、上司は20代社員から老害と後ろ指を指され、このままだと私も仲間入りするのではという不安とも戦っている世代です。サイゾーがZ世代の特集を組むということで、弊社のY世代以上、老害未満の社員に向けた「Z世代マーケティングを熟知したプランナーが講義するセミナー開催」の概要を共有したところ、レポートするよう依頼されたので、僭越ながら所感を織り交ぜつつ、70分に及んだ講義を時系列にまとめました。

【1】プランナー自己紹介

冒頭はZ世代のマーケティングに特化した企業の代表取締役を務めるプランナー自身が、快活な声で華麗な学歴を披露する。彼も私と同じミレニアル世代、こざっぱりとした服装で清潔感がある。これまで数々の企業に「Z世代をターゲットにした企画を提案」してきたそうで、「Z世代から選ばれる企業に必要なこと」を説いてくれるようだ。後半に質疑応答を設けているので、講義の中で気になることがあったら聞いてください、とのこと。

【2】Z世代の調査

そして、「Z世代の生活はSNSが中心」であることを声高らかに宣言する。と同時に「彼らはテレビを観ないわけではない」とも相反する文言も挟み込む。そんな彼らを「独自のネットワーク」で「定量の調査を行い」ながら「アクティベーションを立体的にプランニング」しているのがプランナーの職務のようだが、あまり耳慣れない横文字が羅列された印象だ。そして「Z世代は移り気が早く、振り向いてくれるチャンスを逃してはいけない」と警鐘を鳴らす。弊社にどのようなマーケティングが必要か耳を傾けたいと思う。

【3】Z世代の属性

1990年代中盤から2000年代前半に生まれた世代が、俗にZ世代と呼ばれるわけだが、「下は高校生から上は社会人まで、同じ世代でも立場が違うことを知っていなければならない。Z1(23~25歳)とZ3(16~18歳)では生まれてきた時代背景も価値観も違うため、一緒にまとめてしまうと的外れなマーケティングになってしまう」と力説。これはZ世代に限らず、すべての世代に当てはまることではないのだろうか……と考えてしまうのが老害の第一歩なのだろうか。

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