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町山智浩の「映画がわかるアメリカがわかる」第183回

『プラダを着た悪魔2』AIがメディアを駆逐? ハッピーエンドでも 現実は残酷な出版界

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――雲に隠れた岩山のように、正面からでは見えてこない。でも映画のスクリーンを通してズイズイッと見えてくる、超大国の真の姿をお届け。


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『プラダを着た悪魔2』

報道記者として活躍するアンディは、存続の危機に瀕した「ランウェイ」に特集エディターとして舞い戻る。鬼編集長ミランダと20年ぶりに再タッグを組み、雑誌を救うべく奮闘するが……。

監督:デビッド・フランケル。全国公開中。


世界的大ヒット作『プラダを着た悪魔』の約20年ぶりの続編が公開された。主要キャスト4人の見た目の「変わらなさ」には驚いた。でも、その舞台となるファッション雑誌、それに出版業界はあまりにも変わってしまった。

1作目、名門大学でジャーナリズムを学んだアンディ(アン・ハサウェイ)は、社会派の記者を目指すも就活に苦戦し、まるで興味のないファッション雑誌「ランウェイ」に採用される。それもトレンドセッターとして世界のファッション業界に君臨する編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントに。

このミランダこそ「プラダを着た悪魔」。アンディのダサさを侮蔑し、奴隷のようにコキつかう。原作はアメリカ版「ヴォーグ」の鬼編集長アナ・ウィンターのアシスタント体験に基づく小説。

アンディは努力を重ねセンスを磨きアシスタントとして評価されるが、ミランダのパワハラは耐え難く、退職して新聞社へ転職する。

それから20年、『プラダを着た悪魔2』は、新聞社で調査記者としてキャリアを重ねたアンディが、ピューリッツァー賞のような賞を受賞するところから始まる。しかし、その受賞直後に新聞社は彼女たち記者を大量解雇する。

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