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『林賢一の「ライク・ア・トーキングストーン」』【7】

新陳代謝が激しい女芸人界を生き残る【ハリセンボン】――そのトークに見る"視点"の面白さ

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――元放送作家で、現在は脚本家として心機一転活動する林賢一が、生のトーク現場に裸一貫突入! 事務所の大看板・古舘伊知郎を始めとした先達たちが繰り広げるトークライブをレポートする。

今月のトークライブ

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ハリセンボントークライブ「のます」

人物:ハリセンボン 日時場所:2015年10月23日 @阿佐ヶ谷ロフトA
芸人・ハリセンボン2人だけのトークライブ。2カ月に一度のペースで開催中。会場は阿佐ヶ谷ロフトA。飲み食いしながら鑑賞することができ、アットホームな雰囲気。

 女芸人の皆さまは新陳代謝が激しい。もちろん、彼女たちのお肌のことではなく、その活躍の場である。一時期はもてはやされてブームとなるが、気がつくと表舞台から姿を消した女芸人は数え切れない。不細工をウリにして“彼氏欲しい”トークをし、結婚後は“旦那とラブラブ”トーク。出産後は“ママ芸人”として家庭的な一面をさらけ出すのを見れば、女芸人としてのトークネタは豊富なような気がするが、それらの「出来事」は消費され、演者が様変りしていくだけなのかもしれない。

 そこでハリセンボンである。彼女たちはそんな“芸能界”に染まらず、かといってアングラになるわけでもなく、サブカルにも媚びない。ゴールデンタイムのテレビで活躍を続けながらも、決してプライベートゴシップを露骨に切り売りせず、存在感を残している。結果、消費されて疲弊することもない。一見地味に思えるかもしれないが、この現象は奇跡に近いかもしれない、とすら思う。

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