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第1特集
映画学校出身者って嫌われる?【2】

日本の巨匠はどこで学んだ?――映画学科出身の日本映画監督は今後も増えるのか?

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『映像作家サバイバル入門 自分で作る/広める/回収するために』(フィルムアート社)

 こちらの記事で紹介したように、日本の映画監督は「学生時代に自主映画を製作→「『ぴあフィルムフェスティバル』などの映画賞で入選」「一般大学卒業後に番組制作会社に入社し、後に監督デビュー」というパターンでデビューするのが主流だ。では、大学の映画学科出身監督にはどのような人がいるのだろうか。

 まず挙げられるのが日大芸術学部映画学科。古くは本多猪四郎にはじまり、その後も深作欣二、石井岳龍、羽住英一郎などを輩出している。なお塚本晋也は日大芸術学部出身だが、学科は映画学科ではなく美術学科だ。

 また、今村昌平が学校長を務めた日本映画学校を前身に持つ日本映画大学は、監督のみならず脚本、プロデューサー、撮影、照明、録音、編集まであらゆる人材を業界に送り出している。代表的な監督は三池崇史、松江哲明、李相日などだ。

 一方、近年注目を浴びているのが大阪芸術大学の芸術学部映像学科。石井裕也、山下敦弘などが代表的な出身者で、橋口亮輔と庵野秀明も同学科の出身だが中途退学している。なお2005年に設置された東京藝術大学大学院映像研究科からは、真利子哲也が今年『ディストラクション・ベイビーズ』で商業映画デビューを飾っており、同科の出身者も今後は増えていくことが期待される。

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