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第1特集
「古都京都の文化財」付近の最新不動産事情

「古都京都の文化財」付近の最新不動産事情――景観重視か修繕費捻出か?神社が抱えるジレンマ

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――世界遺産「古都京都の文化財」の付近に住むのは難しくなく、一人暮らしで4万円台の物件もあるという。さらに最近は世界遺産の敷地内にマンションが建設されたりもしているらしい。世界遺産にマンション? 表と裏を使い分ける京都。そんな風情ある京都の世界遺産の近くでの暮らしに憧れる人のための、最新不動産情報を徹底解剖。

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多くの物件資料は「世界遺産のマンション」として、古の寺社仏閣が日常的な風景となることを売りにしている。

 風情ある町並み、歴史ある重要文化財、四季折々の祭事――古の都での暮らしに憧れる人は少なくないだろう。京都の魅力に心惹かれ、地方から進学してきた学生がそのまま就職で残るパターンも非常に多く、観光地としてだけではなく、移住先としても人気の高い文化都市だ。

 繁華街を少し離れれば、趣深く風情漂う街並みが広がり、不動産価格も東京に比べれば手頃で住みやすい。最近は京町家という洛中(平安京内)にある職住一体型の住居が幅広い層から支持を受けている。また、京都には「古都京都の文化財」として、17カ所の寺院、神社、城が1994年に文化遺産に登録されているが、そのような世界遺産付近の物件は人気で、需要の高まりに後押しされて、高さ規制など行政のガイドラインに則したマンションの開発も活発に進められてきた。

「特に京都御所に近い不動産はステータスもあって人気があります。御所南小学校はこの10年あまりで全校生徒の数が倍増し、分校を作ろうかという話も出ているぐらいです。また、御所西や鴨川に沿った御所東もプラウドなど高級マンションが林立していますね」(不動産コンサルタント・高下弘之氏)

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