サイゾーpremium  > 特集  > IT  > ソフトバンクの【借金と使い捨て人脈】の系譜

──ソフトバンク株式会社。数多くの世界的企業がひしめき合う日本の経済界の中でも、これほど評価の難しい企業はない。持ち株会社たる同社のもと、ケータイ事業を担うソフトバンクモバイルなど100超の連結子会社を持ち、さらに「ヤフージャパン」を運営するヤフー株式会社などのグループ企業も70超。そしてその頂点に君臨するのが、創業者でもある孫正義代表取締役社長、その人だ。

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買収する度に増える借金でまさに綱渡り経営!?株価・売上高・有利子負債で振り返る、ソフトバンク栄光の歴史。

買収によって事業を拡大し続けてきたソフトバンク。同社のそんな歴史を、株価・売上高・有利子負債(≒借金)と共に見てみよう。

 1990年代中盤のインターネットブームの頃から同社は、この孫正義氏の言動と共に常に話題を提供し、注目され続けてきた。そのアグレッシブな経営姿勢が称賛を浴びる一方で、自社の利益のため、時に欺瞞とも取れるような強引なロジックを振り回してライバル企業や国を攻撃するその姿に反発する者も多い。そして、ほかに類を見ない巨額な負債を抱えての経営には、常に破綻の噂もつきまとってきた。だが、数々の苦難を乗り越えて、れっきとした大企業として今も存続していることは、紛れもない事実なのである。

 そして、今。ソフトバンクは、さらなる活発な動きを見せ、世間の注目を集め続けている。特に注目すべきは、自然エネルギー事業への参入だろう。ビジネスチャンスに乗じて節操がないようにも見えるが、振り返って見ればそもそも同社は、そうした節操のなさで事業を拡大してきたといっても過言ではない。そしてその歴史は、孫正義氏が新たな人脈を掴み、活用し続けててきた歴史でもある。そこでまずは、ソフトバンクの歴史を右上の年表と共に振り返ってみよう。

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