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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【30】

殺人事件の被害者とはそもそも“誰”なのか?

―― 2015年1月、名古屋大学の女子学生(19)が、宗教の勧誘のためにアパートの自室を訪ねてきた女性(77)を殺害したとして逮捕されました。女子学生は、本誌14年10月号のこの連載でも取り上げた佐世保市の...

殺人事件の被害者とはそもそも“誰”なのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【29】

談合の"新しさ"から垣間見える犯罪の普遍性と特殊性

―― 2014年12月14日に実施された第47回衆議院議員総選挙は与党の圧勝に終わりました。その勝因について識者の多くは、安倍晋三内閣の外交政策などが支持されたからというより、アベノミクスなる経済政策による...

談合の
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【28】

京都毒婦事件発覚の裏にある警察による“死因特定運動”

―― 2013年12月、京都府向日市で、夫(当時75)を青酸化合物で殺害したとして、14年11月に妻の筧千佐子容疑者(67)が逮捕された事件。

京都毒婦事件発覚の裏にある警察による“死因特定運動”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【27】

全国を行脚するプロの生業“窃盗犯”1万人の実像

―― 2014年10月19日の読売新聞の報道によると、14年7月に岡山県倉敷市で発生した小5女児監禁事件などを受け、岡山県警が県内の小学生~高校生とその保護者を対象にアンケートを実施したところ、保護者の92...

全国を行脚するプロの生業“窃盗犯”1万人の実像
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【26】

裁判員制度導入のウラにグローバル化と治安悪化が!?

―― 当初の予定を変更して前号では、2014年7月に長崎県佐世保市で発生した高1女子同級生殺害事件について論じました。今回は、先送りにした前々号「裁判員制度導入で”得”をしたのは誰か?」の後編を記したいと思...

裁判員制度導入のウラにグローバル化と治安悪化が!?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【25】

高1女子"首切り"事件の普遍性と更生可能性

――  本来ならば今回は、前号「裁判員制度導入で"得"をしたのは誰か?」の後編を展開する予定でした。そこに飛び込んできたのが、長崎県佐世保市の高校1年の女子生徒が同級生を殺害して遺体を解体したというショッキ...

高1女子
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【24】

裁判員制度導入で"得"をしたのは誰か?

――  2009年5月に「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が成立し、同年8月に初の裁判員裁判が東京地裁で開かれてからはや5年。今や裁判員制度関連のニュースは、刑事司法をめぐるトピックとしてすっかり定番...

裁判員制度導入で
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【23】

“冤罪”とはなんなのか?物証至上主義に潜むワナ

―― 1966年に静岡県清水市(現・静岡市清水区)で発生した強盗殺人放火事件、いわゆる「袴田事件」の犯人として死刑が確定した袴田巖さんが14年3月、実に48年ぶりに釈放されました。静岡地検は即時抗告しました...

“冤罪”とはなんなのか?物証至上主義に潜むワナ
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【22】

ハードなれども高給取り"警察"という組織のカラクリ

――  全国1173カ所の警察署、25万6924人の警察官を擁する巨大組織、警察。おそらく官公庁の中で、国民にとってこれほど身近な機関はほかにないでしょう。またそれでいて、これほど一般にその内情を知られてい...

ハードなれども高給取り
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【21】

実は東大並みの“狭き門”「受刑者」とはいったい誰なのか?

――  前回、車で人を死傷させても初犯で悪質性が低ければ刑務所に入れられることはまずない、という道路交通法の運用の実態について解説しました。しかし実のところそれは、交通犯罪に限らず、犯罪全般についてもいえる...

実は東大並みの“狭き門”「受刑者」とはいったい誰なのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【20】

実刑にはならないチノパンと 道交法に見る"運転主体"という問題

――  少し前の話ですが、チノパンこと千野志麻・元フジテレビアナウンサーが起こした交通事故のことを憶えておいででしょうか? 2013年1月、静岡県沼津市のホテルの駐車場で彼女は男性を自動車ではね、死亡させて...

実刑にはならないチノパンと 道交法に見る
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【19】

コスプレ犯農薬混入事件に見る日本社会における「放火」の持つ意味

―― 2013年12月、マルハニチロホールディングス子会社のアクリフーズ群馬工場で製造された冷凍食品に農薬のマラチオンが混入されていたことが判明し、連日トップニュースとして報じられました。そして、事件発覚か...

コスプレ犯農薬混入事件に見る日本社会における「放火」の持つ意味
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【18】

連発する行方不明騒動に見る女児誘拐犯の"ある法則"

――  2014年1月、神奈川県相模原市で、小学5年の女児が犬の散歩中に忽然と姿を消し、犬だけが自宅へ戻るというミステリアスな事件が発生。神奈川県警は、事件や事故に巻き込まれた可能性が高いと見て約250人態...

連発する行方不明騒動に見る女児誘拐犯の
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【17】

取り調べを可視化できない日本だけの"本当の理由"

―― 「取り調べ可視化、骨抜きに」2013年11月上旬、新聞各紙にこのような見出しが躍りました。警察・検察による被疑者への取り調べの様子をビデオカメラなどで録画・録音する「取り調べ可視化」は、法制審議会の刑...

取り調べを可視化できない日本だけの
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【16】

特定秘密保護法の裏にある情報管理の"本当の"ヤバさ

――  2013年秋の臨時国会での成立が確実視される特定秘密保護法。安全保障上、特に秘匿を要する情報(防衛・外交・スパイ活動防止・テロ防止)を、大臣などの行政機関の長が「特定秘密」に指定し、秘密を漏洩した公...

特定秘密保護法の裏にある情報管理の
サイゾープレミアム

2024年5月号

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