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『西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」』【43】

軽率に「かわいい」と口にできる隙が欲しい――いとしの『戸田恵梨香』

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『戸田恵梨香』

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ドラマ『大恋愛』(TBS系)が好評。NHK朝ドラのヒロインに抜擢。その間に過去のインスタ全削除、成田凌との破局があり、何かと動向が注目される女優・戸田恵梨香。同作で共演したムロツヨシとは何もないようで、そのあたりに共演者キラーとしての矜持を感じる。

 心配なのだ。戸田恵梨香のことが。こういうことを言うと、今年で43歳にもなるのに、いまだ独り身である自分自身のことを心配しろという声があがる。この年末年始に帰省した際も、たくさんの方々から厳しいお言葉を頂いた。

「この先どうするの?」とか、「結婚しないの?」とか、「するNO?しないNO?」とか。まあ、最後のは岡本夏生が1990年に出したシングル曲なのだが。

 それはさておき、男にはときとしてそんな周囲の批判を押し切ってでも、ひとりの女のことを心配しなければならないことがある。そもそも、私は戸田恵梨香の行く末を心配しているのではない。“私が”“戸田恵梨香のことを”“好きでい続けられるのか?”ということが心配なのだ。

 待て。わかっている。私だって分別のある大人だ。何も彼女と結婚したいと言っているわけではない。ただ、不意にテレビなどで見かけた際に「ああ、やっぱりかわいいな」と思える心持ちでありたい、それだけだ。なまじっか分別などというものがある分、こっちのほうがよほど気持ち悪いような気がしなくもないが。

 だいたい彼女の行く末に、心配する要素はひとつもない。年末に放送されていた主演ドラマ『大恋愛』(TBS系)は好評、そして今年9月からのNHK連続テレビ小説『スカーレット』のヒロインにまで抜擢されているのである。まさに順風満帆。『戸田恵梨香の順風満帆!』というラジオ番組があってもいいぐらいだ。ニッポン放送とかで。

 だが、問題はここまでの過程である。2018年10月、彼女は突如自身のインスタグラムの過去の投稿を全削除して、ファンに動揺を与えた。本人的には「30歳という節目を迎えた断捨離の一環」だったようだが、同時期に交際が噂されていた俳優の成田凌とも破局していたようである。そういうことをひっくるめての断捨離だったのかもしれないが、これまでも綾野剛、勝地涼、加瀬亮など、共演者と付き合っちゃあ別れてを繰り返し、一方で女優としての地位を高めてきている。

 この、恋愛においては自由奔放さを見せ、仕事に関してはストイック、加えてバラエティに出ているときに垣間見せる「姉御肌気質」。こういった要素を見ている限り、このまま放っておくと桃井かおりとか、加賀まりこみたいになっちまうぞ! という話である。

 無論、桃井や加賀が悪いと言っているわけではない。むしろ女優、女としての生き様は目指すべきところだろう。ただ見ている側としては、あの域に達してしまうと、もはや「好き」とか「嫌い」とかの次元で語れないというか、おいそれと「かわいい」などと口にしてはいけない感じがある。要は“隙”がないのだ。

 直近で言えば、中谷美紀なんかもそのクチだ。ドラマ『ケイゾク』(TBS系)の頃は、私も萌え対象として見ていたが、当時既婚者だった渡部篤郎との略奪愛を貫きながら女優道を進んでいくうちに、軽々しく「好き~」などと言いづらい雰囲気になったことは覚えている。最終的には18年11月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のビオラ奏者を務めるドイツ人と国際結婚した。おそらく結構な肩書の人なのだろうが、我々庶民からしたら「で、誰?」という話である。さらに一部スポーツ紙に送られた結婚報告の直筆の手紙も、学のない我々には達筆すぎて読めないという、もはや「別次元の人」のゾーンに入ってしまった感がある。芸能人だからというわけではなく、本当の意味で「手の届かないところ」に行ってしまったのは、なんだか寂しい限りだ。

「女優を突き詰めていけば仕方のないこと」という声もあるだろう。だが、例えば木村佳乃とか原田知世とか、それこそ石田ゆり子などはいまだに見ていてカワイさに悶えてしまうことがある。キャリアや年齢を重ねるにしても、こういう方向性もあるのではないだろうか。もちろん、木村とか石田は、どちらかといえば「おっとり系」なわけで、キャラが違うと言われればそれまでだ。でもね、僕たちはただ、戸田恵梨香に遠くに行ってほしくないだけなんだ。

 おっとり系のようにカワイさを醸し出す戦法はとらなくたっていい。なんなら、その勝気な性格そのままに「アタシのこと好きなんでしょ?」といったスタンスをとってくれても構わない。そういう“隙”さえ見せてくれるのであれば、我々は喜んで「恵梨香様!」と崇め、テレビの前でひれ伏し、付いていく。

 ただ、そうなってくると「別に」のほうのエリカ様と呼び方が被ってしまい、少々ややこしい。まあ、向こうのほうがより桃井、加賀に近い気がするので、キャラ分けする意味でもやっぱり方向性は変えたほうがいいと思う。ホント、女優って大変だよね。恵梨香様ー!(卑弥呼様ー!のテンションで)。

西国分寺哀(にしこくぶんじ・あい)
職場の女子をすぐ好きになるため、ある種“共演者キラー”を自称する40代独身男。ちなみに、上手くいったためしはない。


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