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アッシュ・ハドソンのアングラ見聞録【21】

【アッシュ・ハドソンのアングラ見聞録】陰毛に執着するオーストラリア人アーティスト〈キム〉

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――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。

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Mail〈mail@kimosaka.com〉

 先月に引き続き、大阪在住のアーティストを紹介したい。今回紹介するのは、オーストラリア出身のフォトグラファー/イラストレーターのキム。両親がオーストラリア人とフランス人ということもあって、大学では英文学と仏文学を専攻していたクレバーな人間でもある。

 キムは写真をそのまま作品にすることもあるが、なんといっても彼の作品の特徴は、モデルの写真を撮って、それを版画や銅版画にするところだ。キムにインスピレーションの源を聞くと、フィルム・ノワール(1940年代前半~50年代後期にかけて制作された犯罪やギャング映画)と“春画”に影響を受けているという意外な返答があった。

「もう20年くらいになるかな、大阪や京都のお寺で開催されるフリーマーケットで春画作品を買い続けているんだ。(葛飾)北斎はもちろん、歌川国貞や歌川国芳のプリントや書物、掛け軸も集めているよ。春画はリアルでトラディショナルな日本の性を写し出しているよね。それに春画に描かれている男女は、みんな楽しそうな雰囲気で、女性器も男性器も、とても緻密に描かれている。自分の銅版画も、そういう質感の作品にしたいと思ってるんだ。あと、撮影場所としては、ラブホテルや公共の施設といった、リアルなロケーションしか使わないようにしている。春画のテイストに加え、フィルム・ノワールのように、撮影した1枚1枚をクラシック・ムービーのワンシーンのように仕上げたいからね」

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