サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 【入りたくない会社編】不夜城GREEはハードワークすぎ!?
第1特集
このゲーム会社に入りたい!入りたくない!【2】

結局はノマドが一番?大手でも安心できない!「このゲーム会社はイヤだ!!」

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――日本のエンタメ業界を牽引する業種のひとつ、ゲーム業界。一見、華やかに見え、一部上場も果たす企業も多い中、意外や意外、ゲーム関係者から敬遠される会社も多いという。その理由とともに、外資系ゲームメーカーの就労事情もひもといてみよう。

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田中良和『僕が六本木に会社をつくるまで』(KKベストセラーズ)

[転職したい会社]に続き、ここでは「入りたくない会社」を見ていこう。全体的にもっとも多かったのが、急速な勢いで成長したソーシャルゲーム系の会社。ソーシャルゲーム系全般には入りたくない、とコメントした30代広告代理店勤務の男性はこう言う。

「おしゃれなビルに勤務できるのは素敵だろうけど、社風が派手なイメージのはやりのソーシャルメーカーは避けたい。ヒット作を手掛けた人やチームはイケイケだけど、ヒット作を出せずに肩身の狭い思いをしている人をたくさん知っています」

 また、別の30代ソシャゲプランナーはこう回答。

「GREEには行きたくない。離職率が高く、一晩中明かりが消えない『不夜城』との噂。最近は食堂のメニューが少なくなったり値段が上がったり、弁当屋さんも来なくなったらしい。経営もかなりヤバイんじゃない?」

 ソーシャル系のメーカーは、常にネットワーク上の問題に対応したり、変更箇所をアップしなければならず、特にプレイヤーが増える休日ほど仕事が発生するため、24時間365日体制の業務が求められるという話も。

「GREE、モバゲーなど、スマホゲーム中心の会社はやはり行きたくない。あれくらいのゲームなら、会社でなくても個人で十分作れるはず」(30代大手開発者)

 SNSの草分けとして、近年、ソーシャルゲームにも参入しているミクシィも槍玉に。

「基本的に作るゲームが面白くない。開発環境もよくないし、そもそもソシャゲに思い入れが皆無では? ミクシィにゲームを置いてもらう交渉をしたことがあるのですが、非現実的な金額ばかり提示されました。影響力が薄れているわりにバナー広告の金額も強気だし、あんな商売をやってたらいくら復活してもまた沈むと思う」(20代モバイル系プロモーター)

 開発では、中小のメーカーの具体名を挙げる人も。

「ソーシャルゲームの未来少年は支払いに問題がある会社」(30代ディレクター)

「オンラインゲームのコロプラは契約条件がすごく悪いと聞いたことがある。外注への対応がひどく、仕様変更を後から次々に出して修正がずっと続くらしい」(20代グラフィックエンジニア)

 これらの悪印象は、急速に成長したベンチャー企業であるがゆえの会社としての基盤のもろさが影響していそうだ。それでは、ゲーム創成期からの長い歴史を持つ、老舗メーカーなら安心なのでは……と思うと、こちらはこちらで問題があるようで。「入りたい会社」のパートで名前が挙がった大手メーカーも、見方を変えると「入りたくない会社」の部類に入るようだ。コナミについては「社内の情報管理が“よくわからない方向”で厳しく、かつては広報の名刺にメルアドが載っていなかった。ゲームの宣伝自体はやたら積極的だが、会社の経営のことを聞くと何も答えてくれない。というか、教える以前に下っ端の社員にはそういう情報は一切入ってこないという印象」(経済誌記者)

「ものすごいガチガチ管理で、まるで軍隊のようだとか。息苦しいという話しか聞かない」(40代ゲームプロデューサー)

 一方のカプコン。

「あまり冗談が通じない人が多いイメージ。縛られた制約の中で精一杯ユーモアを出そうとしている感じが痛々しい」(雑誌編集者)

「開発方面はものすごく力が入ってて給料も高いけど、その他の部署は給料も安くて大変そう。さらに、給料が上がってくるとなんとなく辞めるように仕向けられるという話も。その上、プロデューサー同士が仲が悪くて、事業部間で協力しあえず、縦割り状態」(40代ゲームライター)

 さらには、「入りたい会社編」でもっとも名前が挙がった任天堂すら、人によっては「入りたくない会社」になるようだ。

「とにかくタカビー。日経新聞で何かを書かれても、それについて聞くと『そんな報道は真に受けないでください』と言い放ってくる。それに創業の地である関西でしかインタビューを受けたがらない。リーマンショックの後、会社の調子が本格的に悪くなってからも、このタカビー体質は一向に変わらなかった」(経済誌記者)

「あまりにも老舗すぎる。エンタメ業界なのに年功序列なのもつまらなそうだし、おっさんばかりの会社というイメージ。今さらコンシューマー機を勉強しても時代に乗り遅れる気がする」(30代オンライン系企業マーケッター)

「任天堂って、メーカーに対するチェックが本当に厳しく、応用も効かない。定番商品にちょっと手を加えて見せようものなら、すべて修正させられる。メーカーさんが『ソニーさんなら、全然OKなんだけどね』とこぼしていたのを聞いたことがあります。ソニーはハードとともに進化しているけど、任天堂はもはや“京都御所の御上”の立ち位置」(30代ゲーム関連雑誌ライター)

 安定志向の人にとっては魅力的な存在感が、チャレンジ精神に燃えるクリエーターにとってはあまりにも保守的に見えるようだ。中にはこんな意見も。

「そもそも大手ゲーム会社全般に魅力を感じない。昔は任天堂などのメジャーに憧れていた時期もあったけど、結局それらの会社の人気タイトルは定番シリーズばかりだし、新しい発明がない気がする。それよりも、小さい会社でもいいからコア向けのゲーム会社に携わりたい」(20代グラフィッカー)

 引いては、日本のゲーム業界全体が現在陥っている構造的な問題を指摘する声も。

「日本のゲーム業界はネタ切れなんだろうなと思います。あまり柔軟な発想を持てる人がいないのか、みんな前へならえをしているつもりのようだけど、実は横や後を向いている。『グラフィックがすごい!』『自由度が高い!』とかじゃなくて、もっと純粋にワクワクしながら楽しめるゲームを作るべきかと。なんでスーパーファミコン時代はあんな単純なグラフィックなのに楽しめたか考えてほしい。洋ゲーを真似して取り入れるのではなく、いまこそ日本独自のゲームを作ってほしい」(雑誌編集者)

 さらには、日本のゲーム業界に絶望したこんな意見も。

「もはや日本のゲームにはすでに興味がありません。はっきり言って海外のゲームしか今はほとんど遊びません。確かにスマホを使った日本のソーシャルゲームも面白いですが、相変わらず企画としてのマネタイズの方法が不安定ですし、今後どのようなゲーム制作環境を作るべきなのか、まったくビジョンが伝わりません。また、パブリッシャーが作るコンシューマーゲームも、ほぼ続編しか作れない状況になっている今、やはり日本のゲーム業界がどうなろうと、どうでもいいというのが正直な感想です。日本のゲーム会社は良くも悪くも、多くの社員を支える巨大産業になってしまった。そのため守りに入ってしまい、面白いゲームや挑戦的なゲームを作れない状況になっているように思います。ソーシャルゲームしかり、コンシューマーゲームしかり、小さな新機軸のゲームを、少人数で製作できる環境やマネタイズを、日本は模索していくべきなのではないでしょうか」(30代広告代理店)

 もはや斜陽の日本ゲーム業界。それでは……ということで、最後にイケイケの韓国ら、海外メーカーに関するご意見も聞いてみよう。

「オンラインゲームのネクソンは韓国資本で、トップも韓国人。韓国は超縦社会で、年齢が上の人には絶対に意見が言えない」(30代オンライン系企業マーケッター)

「韓国でネクソンと1、2を争うNCソフトは平均年俸が高いのですが、役員と一般管理職の給料差がウン十倍近くある。異様に高い数字で、健全な会社とは思えない」(韓国系ゲーム会社関係者)

 そして、『グランド・セフト・オート』などを製作するアメリカの巨大ゲーム会社、ロックスター・ゲームスについてもこんな声が。

「ロックスターの大きなスタジオは、農村の何もないところにあって、隔絶された環境でゲームを作らされるとか。アメリカのゲーム会社は総じて突然会社が無くなったり、スタッフの大量人員整理が行われたりするから、安心して働ける環境とは到底言いがたい」(ゲームライター)

 各ゲーム会社、一長一短はあるようだが、そもそも企業という組織は営利を目的とする側面が強いため、個人間との矛盾や摩擦が起こりやすいものなのだろう。また、ここで紹介した意見は、巨大市場におけるごく一部の声だということも記しておきたい──。

(構成/青場はるお)

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