サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > SMAPの腕前はプロ級? 【グルメ番組制作者座談会】

 従来型の料理番組が下火になる中で、「帰れま10」や『お願い! ランキング』といった、新しい形態が台頭するグルメ番組。前ページではグルメタレントにスポットを当てたが、ここでは現場の制作スタッフにお集まり頂き、グルメ番組制作の裏側について話を聞いた――。

【座談会参加者】
A…テレビ制作会社社員。
B…フリーのテレビディレクター。
C…元テレビディレクター。

1306_gourmet_.jpg
こういった湯気を撮影するには、テクニックが必要だというが……。

A グルメ番組といえば定番のお店紹介。テレビのADが足で探したお店を厳選していると思っている視聴者も結構いるようだけど。

B 正直なところを言うと、雑誌のお店紹介を見てチョイスするのが基本だよね。食べ歩いてお店を探すような時間もお金も、今のテレビマンにはないよ。

C よくあるビジネス街のサラリーマン100人に聞いたランキング などと銘打つコーナーでも、100人に聞くことはまずない(苦笑)。どこの地区でもサラリーマンに人気がある店って、そんなにないから、めぼしい店を口コミサイトや雑誌で探して、10人くらい聞いた時点で、その店が回答に出てくれば取材終了。その際に重視するのは、店長のキャラとか、店の造りがテレビ的に面白いかどうか、ってところかな。

B 通常は放映の1~2週間前には撮影に行くけど、情報番組でネタがなくて急遽グルメネタをやることになったときなんか、その場でアポ入れて、翌日撮影に行ってそのまま放映、なんてこともある。お店の人も「なんでそんなに急なんですか」って驚くけど、テレビってそういうものだから。

A とはいえ、タレントを使う場合は話が別。彼らが料理を食べるシーンと、料理をおいしそうにアップで見せるシーンは、基本的に別撮り。ラーメンを箸で持ち上げる画柄などを映すのは技術もいるし、時間がかかるから、店の休業日や深夜などにスタッフだけが来て撮影することが多いよね。

B 特に、湯気を出すのは大変だ。旨味を演出するテクニックというか、湯気が出やすいように、部屋を冷房でガンガンに冷やしたり、冬なら窓を全開にすることもザラだよね。

C グルメ番組を経験したことがあるスタッフなら一度は試すのが、 タバコの煙を湯気に見せられないか という手法。いまだ一度も成功した例はない(笑)。湯気とタバコの煙は別物なんだよね。

B 同じ例でいうと、ハンバーグとかの肉汁が溢れ出す……しずる感を出すために、実はサラダ油をスポイトで垂らしていたりもする。

A 当たり前すぎるけど、タレントが食べる場面でいうと、一口くらいしか食べていないのはお約束。1日に何軒も回るのに、全部食べていたら、おなかがいっぱいになりすぎてロケにならない。お店の人もそういうものだと思っているから、そのことに対しては特に文句は出ないよね。

B むしろ、純粋なグルメ番組だと思っていたら、バラエティのように扱われたとか、看板料理と違うメニューを紹介されたとか、そういったことで文句が出ることはある。とはいえ、編集したものをオンエアされる前に見せてくれと言われれば、見せることもあるけど、よほどこちらに落ち度がない限り、撮り直すことはないね。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年11月号

Netflix(禁)ガイド

Netflix(禁)ガイド
    • SNS時代の【アメリカ】動画
    • ケガしても【拡散希望】の狂気
    • 海外ポルノ界の【全裸監督】たち
    • 本家【全裸監督】の海外での評判は?
    • 【小林直己】ネトフリで世界進出
    • 世相を反映【ディストピアSF】傑作選
    • 【A-THUG】が推すドラッグ番組
    • 下品なだけじゃない【恋愛リアリティ番組】
    • 【恋愛リアリティ番組】一挙レビュー
    • 【みうらうみ】ネトフリドラマグラビア
    • ネトフリ人気作の【エロ依存度】
    • 【人気作6作】のエロシーン検証
    • 【奈良岡にこ】再生数アップのサムネ術
    • 【スタンダップコメディ】作品のトリセツ
    • 【スタンダップコメディアン】が語るAマッソ問題
    • 【クィア・アイ】と女言葉翻訳の問題
    • 【差別語】翻訳の難しさ
    • 配信で見返す【90年代ドラマ】
    • タブーな【民法ドラマ】6選

収監直前ラッパーD.Oの告白

収監直前ラッパーD.Oの告白
    • 【ラッパーD.O】悪党の美学

NEWS SOURCE

    • 【関電スキャンダル】3つのタブー
    • 【あいちトリエンナーレ】騒動の余波
    • 【浜崎あゆみ】ドラマ化と引退疑惑の真相

インタビュー

    • 【松本妃代】──実は踊れる演技派女優
    • 【FUJI TRILL】──モッシュを起こすヒップホップDJ
    • 【Neon Nonthana & Eco Skinny】──カップルの日常ラップ

連載

    • 表紙/福井セリナ「ポッと入ったんです。」
    • 【石田桃香】紫に包まれる肢体
    • 【真帆】がいるだけで
    • 【日本】で新しいことができないワケ
    • 【萱野稔人】宇宙生物学と脳の機能から見る人間(後)
    • 追悼【高須基仁】という男
    • 不要な【アレンジ】おもてなし魂
    • 【Lizzo】女性MCたちの一斉開花
    • 町山智浩/【ハスラーズ】ストリッパーの逆襲
    • 【アメリカに依存する】日本のサイバー戦争対策
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/TOKIOの晩年
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/【愛がなんだ】がヒットする日本のヤバさ
    • アッシュ・ハドソンの「アングラ見聞録」
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 元エンジニアが作る【古代クジラ】を冠したビール
    • 更科修一郎/幽霊、TVの国でキラキラの延長戦。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』