サイゾーpremium  > 特集  > ノンフィクション作家・佐野眞一×社会学者...
第1特集
特別対談 原子力を求めたフクシマの悲劇【1】

ノンフィクション作家・佐野眞一×社会学者・開沼 博 ニッポンが抱え続ける〈原発問題〉の盲点

+お気に入りに追加

──ノンフィクション界の巨匠と、注目の若手社会学者が至近のテーマに選んだのは、〈原発を受け入れた地域の光と影〉だった。ここに、マスメディアは足を踏み入れない〈原子力ムラ〉の実態に迫った2人が会し、日本人が見落としがちな、原発問題の"盲点"を語る。

1108_sano_kainuma.jpg
現場に足を踏み入れた者しかわからない現実と考察を、それぞれの著書に綴った佐野眞一氏(右)と開沼博氏(左)。(写真/名和真紀子)

 原発をめぐる報道は毎日あふれているが、そこに腑に落ちないものを感じている人は少なくないだろう。そんな漠然とした状況にヒントを与えてくれたのが、6月に刊行された2冊の本だ。

 ノンフィクション作家・佐野眞一氏の『津波と原発』(講談社)は、定評ある同氏の取材力によって、なぜ、戦後日本は原発を求め、福島に「原発銀座」が作られたのか、今回の事故は何を変えようとしているのかを浮き彫りにする。一方、27歳の社会学者である開沼博氏の『「フクシマ」論  原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)は、自身の故郷である福島が、原発を受け入れざるを得なかった背景を膨大な資料と取材から解き明かす。両書に共通しているのは、原発を必要とした人々、地域、社会、歴史などが抱えるリアリティと、そこから見える日本の病巣だ。

──まず、自身の足を使い福島原発問題にアプローチしてきた2人から見て、昨今のメディアに対して感じていることはありますか?

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年2月号

“男性学”のススメ

“男性学”のススメ
    • 【男らしさ】イメージの変遷
    • 男性学(基)【ブックガイド】
    • 【キリスト教】の男性優位主義
    • 女子が萌える【ラップ男子】
    • コロナ禍で始動【Zoomgals】
    • サンドウィッチマン【男同士のケア】
    • 【青柳翔】が語る“男らしさ”
    • オトコが乗る【軽自動車】
    • 【マンガ・アニメ】の軽自動車
    • 【ジャニーズ】男性アイドル像
    • 時代錯誤な【ジェンダー観】
    • 【サザエさん】は有害か?
    • 『サザエさん』の【初回】
    • 【井田裕隆】に聞くAV男優像
    • ポルノ視聴と【男性性の劣化】の関係
    • おじさんの【フェイスブック】
    • 【フェイスブック運営】側とのズレ
    • 育児特化の【ベビーテック】
    • 5秒でわかる【ベビーテック】
    • 【自民党】に根付く男尊女卑

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ
    • 【篠崎こころ】召しませ #金髪ショー党

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【岡田結実】バラエティの人気者はエゴサで成果を感じる
    • 【STUTS】人気トラックメイカーがラップに初挑戦!
    • 【土井裕泰】TBSのエースディレクターの問題作に迫る

連載

    • 【あまつまりな】流れに身を任せちゃうんです。
    • 【グレイテスト・ラウンドガール】に新メンバー!
    • あの素晴らしい【恵美】をもう一度
    • 【コロナと不況】21年に生き残る術
    • 【萱野稔人】ソロ社会化とコミュニティの変化
    • ありがとう、【小松の親分さん】
    • ワクチンがつくる【コロナ後の世界】
    • 【丸屋九兵衛】ショーン・コネリーを語る
    • 【町山智浩】「ストレンジ・フィーリング」カトリックの洗脳とオナニー
    • 【コロナ対策論議】の根本的欠如
    • 「謎」と「静」で振り返る【2020年】
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人】「念力事報」鬼狩りの時代
    • 【稲田豊史】「妻が口をきいてくれません」圧巻の“胸クソ”読後感
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 【本場仕込み】のビールが飲める“リビングルーム”
    • 【更科修一郎】幽霊、批評家は文化的背教者なのか。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』