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第1特集
裏社会と児童養護施設のキケンな関係【3】

机の中が汚いとバットで殴られる......児童養護施設で虐待を受けた子どもたちの心の闇とは?

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──当特集【2】で石原伸司氏がインタビューで語った、児童養護施設内の職員による児童虐待問題──。その実態を確かめるべく、実際に虐待を受けたY子さんに話を聞いた。

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『夢をかなえる力』

 95年、当時8歳だったY子さんは、2人の弟と共に茨城県の某児童養護施設に入園。そこで7年間にも渡り、職員から暴力や言葉による虐待を受け続けた。02年に大学の実習で同園を訪れていた女性が告発したことにより、その事実は白日の下にさらされ、当時の園長を含む6人の職員が退職する事態に発展。メディアでも大々的に報じられることとなった。

 彼女は家庭の事情により、生後約半年で乳児院に預けられ、3歳から8歳までを東京の児童養護施設で過ごした後、件の養護施設へと移ったのだが、すでに初日の夜に"異変"は感じていたという。

「昼に迎え入れられた時は、母親も一緒だったので、職員はみんな温かく接してくれたんですよ。でも、夜になって寝ていたら、あちこちで職員の怒鳴り声と子どもの泣き声が響きだして……。その時に『今までいた施設とは違う』って思いました。それから1週間後には、私や弟たちも、ほかの子どもたちと同じように暴力の対象にされていましたね。寝ているのを起こされて、理由もなく叩かれたり、『机の中が汚いからお仕置きする』と言われて、お尻が腫れ上がるまでバットで殴られたり……。たった2歳の子に、泣きやまないからって、口にスリッパを無理やり突っ込んだりもしてました」

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