サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 『米とサーカス』“エンターテインメント”鍋料理のススメ
第1特集
サイゾーPremium特別企画 今こそ“鍋”について考える!

ジビエの名店『米とサーカス』が提案するコロナ禍の“エンターテインメント”鍋料理のススメ

+お気に入りに追加

――鹿、猪、熊に始まり、果ては鴉やアライグマまで……! 現在、高田馬場店など3店舗を展開する『米とサーカス』は、この時期、各種取り揃えたジビエ鍋が人気だ。昆虫食でも有名な同店だが、鍋特集の今回はあえてジビエ鍋に焦点をしぼり、その獣っぽくも奥深い世界を紹介する。店舗を運営する亜細亜Tokyo World株式会社ブランディングディレクターの宮下慧氏にインタビューを行った――。

(構成/里中高志)
(写真/後藤秀二)

2012_kometosa-kasu_520.jpg
オリエンタリズムあふれる店内。

――そもそも、このお店はいつからスタートしたのですか?

宮下 もともと新宿のゴールデン街の3番街で、弊社代表が『ゴールデンダスト』というバーをやっていたのですが、『米とサーカス』としてオープンしたのは、高田馬場店が最初になります。現在、『米とサーカス』は、渋谷PARCO店も含め、都内に3店舗を展開。高田馬場店は2011年3月オープンなので、もうすぐ10年になります。

――『米とサーカス』という店名は一風変わっていますね。その由来はなんでしょうか?

宮下 「パンとサーカス」という慣用句がもともと西洋にはありまして、これは民衆に食糧(パン)と娯楽(サーカス)を与えておけば政治的に盲目となり、民衆は言うことを聞くという、あまりよくない意味なんですけど、弊社ではこれを逆手にとって、美味しい食事も楽しいエンターテインメントも追求していこうということで、日本なのでパンを米に変えてこういう店名を名付けました。

――この時期はジビエ鍋が人気を博しておりますが、どういうきっかけでジビエを扱おうと思ったのでしょうか?

宮下 弊社代表がゴールデン街の先輩ママさんに鹿肉を食べさせてもらったと頃、その滋味深い味に感動して、自分の店でも提供したいと思ったそうです。そのころのジビエといえば、フレンチレストランに行かないと食べられないような敷居の高いイメージだったので、もっと居酒屋感覚で、誰もが親しみやすい鍋の形で、カジュアルにジビエを楽しんでもらいたいと考えて、この店をオープンしました。

2012_kometosa-kasu_nabe02_520.jpg
人気ジビエ鍋のひとつ「鹿鍋」。紅葉鍋1680円/紅葉すき焼き1730円(税抜)。※1人前 2人前からのご注文。写真はすき焼き。

――ジビエ鍋の伝統はそれまで日本にあったのですか?

宮下 昔からあります。狩猟で獲ったお肉を食べていた歴史はそれこそ縄文時代からありますし、江戸時代に仏教の影響で肉食が禁止されてからも、「山くじら」などの隠語を使って、タンパク源として獣肉が食べられてきた歴史がありました。明治以降にも、猪肉の牡丹鍋とか、熊鍋とか、そういうものは有名なお店でも食べられてきましたね。

――なるほど。『米とサーカス』では当初、猟師さんと直接交渉して肉を仕入れていたということですが……。

宮下 一番最初は北海道の阿寒湖の近くの猟師さんにお願いしたのですが、鹿以外に熊も入るよ、ということで扱う種類が広がっていきました。ただ、その猟師さんは年配だったので、体調を崩されて取り引きが終了してしまったんです。今は、北海道などの解体処理場のある会社と取り引きをして、毎月肉を送ってもらっています。

2012_kometosa-kasu_sake_520.jpg
さまざまな生き物を漬け込んだお酒も

――では、カンガルーなど、日本では自然界で目にすることのできない珍しい肉はどこから仕入れているのですか?

宮下 カンガルー、ワニ、ラクダはオーストラリアから仕入れています。オーストラリアではこれらの肉はスーパーにも並んでいて、高タンパクで低脂質なので、体を鍛えたりダイエットをしている方に好まれているそうです。

ジビエ肉は食のエンターテインメント!

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年10・11月号

伊織いお「パワフル&セクシー」

 伊織いお「パワフル&セクシー」
    • 【伊織いお】ボディメイクで鍛えた体!

(秘)読書案内

(秘)読書案内
    • 【YouTuber本】ヒット戦術
    • 【RYKEY DADDY DIRTY】ムショ読書
    • 【イスラム】を理解するための本
    • 尖端的すぎる【写真集】
    • 【フェティシズム】写真集の華麗なる変遷
    • 【スピリチュアル出版社】イチオシの本
    • 【エロ本】衰退史
    • エロ本業界の【歴史】がわかる参考文献
    • 【現代のエロマンガ家】の4冊
    • 【ヒップホップ文化】を学ぶ本
    • 17歳の【新鋭ラッパー】に聞く
    • 今流行りの【中国ミステリ】の世界
    • 占領下生まれのイビツなニッポン【図書館】

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】高崎かなみ
    • 【高槻実穂】グラビア
    • 【藤木由貴】実家グラビア
    • 【グレイテストラウンドガール】プールパーティ
    • 【後藤直義】GHOST IN THE TECH
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【稲田豊史】オトメゴコロ乱読修行
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【クロサカタツヤ】ネオ・ビジネス・マイニング
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【田澤健一郎】体育会系LGBTQ
    • 【澤田晃宏】外国人まかせ
    • 【大石始】マツリ・フューチャリズム
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【DJ DARUMA(PKCZ(R))& JOMMY】BLACK PAGE
    • 【友清哲】ビールの怪人
    • 【西国分寺哀】大丈夫?マイ・フレンド
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【更科修一郎】批評なんてやめときな?
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報