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『西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」』【52】

悲劇のヒロインは再起できるか?――『山口真帆』がいるだけで

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『山口真帆』

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元NGT48の山口真帆が事務所を研音に移籍し、再スタートを切った。例の暴行事件で悲劇のヒロインのイメージだったが、ここへきて「嘘をついていた」的な情報が出てきている。事件の全貌は複雑だから各自検索してね。知ってる前提で書きますよ。今回は。

 元NGT48の山口真帆が、暴行事件のなんやかんやで事務所を移籍し、女優として再スタートを切った。

 移籍後初のメディア出演がラジオで、しかも特に縁もゆかりもない番組『Skyrocket Company』(TOKYO FM)という矢沢永吉ばりの「Why? なぜに…」な出だしではあったが、コレを聴いた人は、果たしてどれくらいいるのだろうか。

 厳しいことを言えば、現時点で彼女を心底応援しようと思っているのは、もとからのファンぐらいだろう。大半は「大変だったね。がんばってね」と道端で声をかけてくるおばちゃん程度の熱量だ。実際、私もそのクチだった。だが、番組を聴いて態度を改めねばという思いに駆られた。

 落ち着いたホワンとした話し方。笑い方が「アハハ」ではなく「ウフフ」なのも良い。一生懸命トークしようとするものの、空回りしてしまういじらしさ。正直、この時点で顔はうろ覚えだったが、声だけで十分ひきつける魅力がそこにはあった。

 ただ、悲しいかな私のような新規ファンがいまいちノリきれないのは、ここへきて暴行事件の真相がよくわからなくなってきたという点にある。現在、NGT48の事務所AKSは、逮捕されたものの不起訴となった男性ファン2人に対して訴訟を行っている。その中で被告が「山口とは以前から“つながり(私的交流)”があった」などと供述。こうなってくると彼女が主張していた事件の構造そのものが変わってきてしまう。AKSの吉成夏子社長も「山口が嘘をついている」的な発言をしており、週刊文春も社長のコメントや事件直後の山口と犯行グループたちとの話し合いの音声データを公開するなど、悲劇のヒロインから一転させるかのような情報が、続々と出てきているのだ。

 私がもう少し若ければ、この時点でうろたえ、手を引いていただろう。だが、一度火のついた独身中年男を舐めてはいけない。これはちゃんと情報を精査したうえで判断するべきだと、この手の記事をできる限りチェックしてみることにした。

 で、最終的に出た結論は「まほほん、かわいいわ~」である。ごめん、途中で飽きてNGT48時代のYouTubeとか見てた。結局のところ、現時点で真実なんかわかりゃしないのだから、ラジオで受けた時の直感を信じるべきだろうという構えである。私とて43年生きてきて、それなりに人を見る目はあるつもりだ。これまで、マルチ商法に勧誘せんとする女子を何人、事前に見破ってきたことか。それにね、目の前にいる人(妄想)を信じないで何が男ぞ!

 ……と、このようにある程度の覚悟を持つ人でないと新しくファンにはならないという状況だ。これは彼女にとって相当厳しい道のりである。それでも芸能界を続けようとがんばっている姿を見ていたら「応援しよう」という気持ちになりませんか。それより僕と踊りませんか。イヤでしょ。だったら応援しましょうよ。という話である。

 まあ、ひとつ気になる点があるとすれば“女優”としての再スタートだ。すでに指摘されている「滑舌の悪さ」だが、そこに関してはさほど心配していない。モデルから女優業に進出した時の片瀬那奈も同じことを言われていたが、意外となんとかなっているみたいだし。NGT48時代と比べれば、だいぶ矯正されてきている。

 問題なのは、先輩役者たちからの反応だ。経験も実績もない小娘が、いきなり「女優になります」と言ってきたら、そりゃあ快く思わない人もいるだろう。ここにおいて「悲劇のヒロインだからかわいそう」は通用しない。これまで立派に戦ってきた彼女だが、もう敵は中ではなく外にいるのだ。ただし、外の敵は、実力が認められさえすれば味方にもなってくれる。それに「意外とやるじゃねーか」効果が働くこともあるのだ。

「アイドル崩れだと思っていたが、お嬢ちゃん、意外とやるじゃねーか」と大御所の目に留まればしめたもの。これは、ヤンキーが普通に働いているだけで褒められるという手法でもある。ただ、先ほど“悲劇のヒロイン”フィルターは通じないと言ったが、良くも悪くもこれによって注目度はあるわけで、そこからハマるかハマらないかは、最終的には本人の人柄によるところが大きいと思う。

 そして、私が人柄においても「間違いない」と太鼓判を押す根拠を記しておこう。

 くだんのラジオ番組において、MCから「最後にリスナーに向けて一言お願いします」と振られた時、そもそも写真集の告知のために出演していたのだから、普通なら「写真集買ってください」とでも言うべきだろう。だが、彼女は元気いっぱいに「明日もがんばっていきましょう!」と言い放った。「我が我が」が多い芸能界において、まず相手のことを思う発言ができるのは、スレていない証拠。もうね、あまりにもベタな返しではあるが、最後はこのフレーズで締めさせていただきたい。

 お前もがんばれよ!

西国分寺哀(にしこくぶんじ・あい)
NGT48時代の愛称「まほほん」はそのまま使うということでいいのかを気にしている40代独身男。写真集の購入は検討中。現在所有している写真集は内田有紀とMAX。


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