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第1特集
日本で翻訳された世界の移民文学【2】

差別を受ける人の決死の訴え――増加する脱北者文学

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『日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩』(アジアプレス出版部)

――北朝鮮から逃げ出した人たちが、この問題に対する警鐘を鳴らすため、はたまた生活の糧として書籍を書くことがある。こうした脱北本とも呼べる書籍が徐々に生まれつつあるようだ。

 移民本としては北朝鮮から他国に亡命した脱北者の実情を描いた、いわゆる「脱北本」も見逃せない。脱北者の数はすでに3万人以上にのぼっており、世界各地で生活を営んでいる。彼ら自身が描いた移民本、もしくは第三者や関係者も関与した「脱北文学」が徐々に生まれつつある。

 三辺氏は、日本で生活している脱北者の実情をブログに綴り、それをまとめた『リ・ハナの一歩一歩』(アジアプレス出版部)から、内面や心境が浮かび上がると言う。

「著者は北朝鮮にいる時、いつも周りの人が自分をどう思っているかを常に考えなければならず、その習慣が身についてしまったと書いています。実際、ブログからも周囲の目や、人にどう捉えられているかにとても敏感になっている印象が。とはいえ、内容自体は80%くらいが普段の生活の話。とても読みやすい一冊です」

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