サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 複雑化する【ミスコン】批判の論点

――日本でも古くから行われてきたミスコン。例えば大学ミスコンはいつしか女子アナの登竜門といわれるようになったが、フェミニズムの文脈でしばしば批判を受けた。それはやはり、女性を容姿で順位付けすることが“差別”と見なされたからなのか――。反対運動の歴史を振り返りながら、ミスコン問題の本質を探る!

問題は容姿のランク付けだけではない!――なぜフェミニズム的にアウトか? 複雑化するミスコン批判の論点の画像1
全国各大学のミスキャンパスのプロフィールや写真が見られるサイト「MISS COLLE」。

 日本で行われるミスコンについては、これまでさまざまな批判があった。それらの声を受けて、コンテストによっては中止、あるいは水着審査の取りやめなどのマイナーチェンジを施してはいる。しかしながら、今もなお完全廃止とはならず、自治体や企業、あるいは大学で綿々と続いているのが実情である。

 では、いわゆるフェミニズムの中でミスコンは具体的にどう議論、批判されてきたのか――。ここではその時代ごとの論点を改めて整理しながら、ミスコンの本当の是非について考えてみたい。

 その前に日本におけるミスコン自体の歴史を振り返ると、元祖は芸妓の品定めである。それは江戸時代から行われてきたとされるが、明確にコンテスト形式となったのは、1891(明治24)年、浅草の展望塔「凌雲閣」が行った「百美人」だといわれている。芸妓の写真をズラリと並べ、凌雲閣入場者が投票したのだそうだ。

 玄人ではなく一般女性が本格的に出場するようになったのは、1950(昭和25)年、日米親善使節を選ぶことを目的として開催された「ミス日本コンテスト」とされる。第1回グランプリは、のちに映画女優となる山本富士子である。現在、ミス日本の公式サイトには次のような説明が掲載されている。

「日本では明治時代から美人コンテストが行われてきましたが、それは写真による美貌(顔立ち)のみが審査の対象でした。しかし、欧米化が進むとともに美意識が肉体美へと移行するのにともない、ミスコンの多くは八頭身に代表されるプロポーション審査へとその比重を変えてきました。そのような流れのなかで、ミス日本の第一の特徴は『容貌』『容姿』に加え、『教養』『心映え』を重視することにあります」

 応募資格は「日本国籍を持つ17歳から26歳までの出産経験のない未婚の女性」となっており、エントリー時には身長、体重、3サイズを書く欄がある。

ミスコン批判の論点は女性差別だけではない

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2020年2月号

新しいニッポンのタブー

新しいニッポンのタブー
    • 暴力団だけじゃない【反社】の定義
    • 【山口組分裂】報道の最前線
    • 【嵐】休止後の芸能界にタブーはあるか?
    • 本当の【氷川きよし】論
    • 【社会学者】きーちゃんを苦しめる疑惑フォーマット
    • 【湯山玲子】ミサンドリー時代に合った戦略
    • 【音楽学者】芸能の性別越境を回復する存在に
    • 【丸屋九兵衛】ヒップホップときよしの交差点
    • 【ANARCHY】初期衝動を落とし込んだ映画
    • 【SEEDA】ラッパーの禁忌な生き様を描く
    • 世界の過激な【保守派リーダー】
    • 【元芸人】が政治の世界に進出するワケ
    • 【アナ雪】ステマ問題ほんとの戦犯
    • 時代を先取りする【新・麻薬王】の肖像
    • 【医療観察法】の知られざる実態

川瀬もえ、エロくてキュートで清らかに。

川瀬もえ、エロくてキュートで清らかに。
    • 小悪魔【川瀬もえ】が脱ぐ

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 表紙/華村あすか「イオンで十分なんです」
    • 【桜田茉央】ミスマガ受賞者の箱入り娘
    • 【AV界】期待の新人セクシー下着
    • 【鈴木ふみ奈】タレントと企業のカンケイ
    • 【増田と鷲見】のラブゲーム
    • 【AI】がインターネットを根底から揺さぶる
    • 【五所純子】「ドラッグ・フェミニズム」
    • 【萱野稔人】"殴り合い"はなぜ人間的なのか
    • 機構影響を受けぬ【雪まつり】
    • 【丸屋九兵衛】キアヌ・リーブスを語る
    • 【町山智浩】「リチャード・ジュエル」FBIとマスコミの欺瞞
    • 【薬物事件】をめぐる刑罰と報道の問題点
    • 小原真史の「写真時評」
    • 笹 公人「念力事報」/ゴーンの大脱出
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/「アナと雪の女王」にモヤる理由
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 大手ビールメーカー出身者が【ブルーパブ】を開業
    • 更科修一郎/幽霊、闘争で情念を語る少年マンガ。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』