サイゾーpremium  > 連載  > 友清哲のビールの怪人【6】/【山陰】でビール造りに励む男
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友清哲のビールの怪人【6】

今はビール造りが人生の最優先事項――6次産業に活路を見出し山陰でビール造りに励む!

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――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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「ジンジャーブラウンエール」ほか、フレーバーを効かせたエールビールを多数送り出すアカリブリューイング。清部直樹さん(37)の今後の活躍に期待!

 鳥取市街から車でおよそ30分。鳥取県東部の鹿野町は、古き良きふるさとのムードを残す町だ。

 かの司馬遼太郎に「えもいえぬ気品をもったまちなみ」と言わしめたのは、かつてここが、領主・亀井氏よって築かれた城下町だった名残なのだろう。

 そんな歴史と風情の町にも、今年の5月に新たなマイクロブルワリーが誕生している。その名もアカリブリューイング。里山風景の中に佇む味のある醸造所は、元は食堂だった平屋を改装したものだという。

 ブルワーの清部直樹さんは、もともと岐阜県の生まれ。それがなぜ、こうして鳥取でビールを造ることになったのか?

「前職は外資系アパレルで、名古屋の店舗で働いていました。4年前に新店舗開発のため鳥取へ転勤してきたのですが、ほどなくその計画が頓挫してしまい……。これからどうしようかと考えたところ、6次産業に興味が湧いて、自分なりに勉強を始めたんです」

 6次産業とは、1次産業(生産)、2次産業(加工)、3次産業(流通)のすべてを賄う業態のこと。1~3を足して「6次」というわけだが、引き続き鳥取に根を張る決意をした清部さんは、この分野に目をつけた。

「山陰地方の歴史をひもといてみると面白くて、大昔は独自に外交貿易を行い、栄えていたことがわかります。ところが江戸時代にそれが禁じられると、次第に活気を失っていき、さらに高度成長期の頃に中国地方が陰と陽に分けられると、いっそう地味な存在になってしまいます。でも、あまり注目されていない地域だからこそ、まだ耕されてない何かがあるのではないかという期待もありました」

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