サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 俳優に責任を問う【報道の愚行】

――一躍映画の主演俳優にまでなった吉岡里帆。だがこのほど公開した映画『音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ 』が、興業的に爆死。ネットで“戦犯”扱いされている。一生懸命やっている彼女がなぜ、戦犯と呼ばれなければならないのか? 映画キャスティングと戦犯報道の関係とは?

1812_P060-063_P1_350.jpg
どこまでが本タイトルかわからない映画『音量を上げろタコ!  なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』。とりあえずタイトル長すぎも敗因なのでは?

 10月12日に公開された映画『音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の評判が芳しくない。

 テレビドラマ『時効警察』(テレビ朝日)や、麻生久美子主演の映画『インスタント沼』で知られる三木聡監督と、大人計画の阿部サダヲ主演という布陣で臨んだ本作。だが、全国248スクリーンで公開され、時期的に目立ったライバルも不在という好条件にもかかわらず、興行通信社が発表する「国内映画ランキング」でトップ10から落選している。興行収入は公開2日間で3000万円程度、最終的にも1億円程度になるのではないかと噂されている。

 そんな中、この不振の「戦犯」として、阿部と共に主演を務めている吉岡里帆がまつり上げられている。最近ドラマへの主演が続いたものの、『きみが心に棲みついた』(TBS系)は平均視聴率7・7%、『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)は5・7%と、視聴率不振にあえいでおり、続いて主演映画も大ヒットにはならなかった。「男性には人気がある吉岡ですが、女性からはそこまで高く評価されていません」(映画関係者)、「グラビアで評価されてきた彼女は水着になってなんぼ」(テレビ関係者)といった声も聞かれる吉岡に対してドラマ・映画の「失敗」の責任を押しつけるメディアも多く、彼女に対する報道には「戦犯」という言葉が踊っている。

 近年、映画やドラマなどの不振を表す言葉として一般的になってきた「戦犯」という表現。その多くは、矢面に立つ俳優に対して汚名を着せる内容となっている。しかし、映画にしてもドラマにしても、監督、プロデューサー、俳優、脚本家など、さまざまなスタッフたちがその力を合わせて成り立つもの。いったい、俳優に対する「戦犯」という評価は、どこから生まれてくるのだろうか? 

戦犯女優の元祖は鈴木京香だった!?

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年11月号

Netflix(禁)ガイド

Netflix(禁)ガイド
    • SNS時代の【アメリカ】動画
    • ケガしても【拡散希望】の狂気
    • 海外ポルノ界の【全裸監督】たち
    • 本家【全裸監督】の海外での評判は?
    • 【小林直己】ネトフリで世界進出
    • 世相を反映【ディストピアSF】傑作選
    • 【A-THUG】が推すドラッグ番組
    • 下品なだけじゃない【恋愛リアリティ番組】
    • 【恋愛リアリティ番組】一挙レビュー
    • 【みうらうみ】ネトフリドラマグラビア
    • ネトフリ人気作の【エロ依存度】
    • 【人気作6作】のエロシーン検証
    • 【奈良岡にこ】再生数アップのサムネ術
    • 【スタンダップコメディ】作品のトリセツ
    • 【スタンダップコメディアン】が語るAマッソ問題
    • 【クィア・アイ】と女言葉翻訳の問題
    • 【差別語】翻訳の難しさ
    • 配信で見返す【90年代ドラマ】
    • タブーな【民法ドラマ】6選

収監直前ラッパーD.Oの告白

収監直前ラッパーD.Oの告白
    • 【ラッパーD.O】悪党の美学

NEWS SOURCE

    • 【関電スキャンダル】3つのタブー
    • 【あいちトリエンナーレ】騒動の余波
    • 【浜崎あゆみ】ドラマ化と引退疑惑の真相

インタビュー

    • 【松本妃代】──実は踊れる演技派女優
    • 【FUJI TRILL】──モッシュを起こすヒップホップDJ
    • 【Neon Nonthana & Eco Skinny】──カップルの日常ラップ

連載

    • 表紙/福井セリナ「ポッと入ったんです。」
    • 【石田桃香】紫に包まれる肢体
    • 【真帆】がいるだけで
    • 【日本】で新しいことができないワケ
    • 【萱野稔人】宇宙生物学と脳の機能から見る人間(後)
    • 追悼【高須基仁】という男
    • 不要な【アレンジ】おもてなし魂
    • 【Lizzo】女性MCたちの一斉開花
    • 町山智浩/【ハスラーズ】ストリッパーの逆襲
    • 【アメリカに依存する】日本のサイバー戦争対策
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/TOKIOの晩年
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/【愛がなんだ】がヒットする日本のヤバさ
    • アッシュ・ハドソンの「アングラ見聞録」
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 元エンジニアが作る【古代クジラ】を冠したビール
    • 更科修一郎/幽霊、TVの国でキラキラの延長戦。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』