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第1特集
デジタル時代の写真学【2】

批評性が求められる?――海外の写真教育事情

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1806_syashinsougou_200.jpg『写真総合』(インプレス)

 前記事「学生はアラーキーよりもSNSがお好み?――動画やインスタの台頭で変化する学問としての“写真”最新潮流」で話を伺ったフォトキュレーターの小高美穂氏は、大学の英文学科を卒業後に渡英。イギリスの大学院(Falmouth Collage of Arts)の写真学科で学んだ経歴を持っているが、どのような教育が行われていたのだろうか?

「ひとつ驚いたのは、社会人がとても多かったこと。フォトグラファーとしてすでに何年か活動していた人や、別の大学院を卒業した人など、年齢が高めの人が多く、大学を卒業してそのまま入学した私は最年少でした」

 また授業では、撮影の技術を教わることは一切なかったという。

「それは技術よりも何を表現するかを重視するということなのだと思います。作品制作はもちろん重要な比重を占めていますが、作品制作と同じくらい、作品を言語化することも求められました。自分の作品を言葉で説明することも、他人の作品を批評することも、リサーチを行うことも必要で、授業はディスカッションが多かったです」

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