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第1特集
ドラマが描く時代のセックス観【1】

男の乳首、見放題の時代へ……黒木メイサが、体位のお勉強!? 感じる!あのドラマのエロシーン

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テレビドラマは常にセックスを描いてきた。あの『北の国から』も、妻の不倫を目撃したことから故郷へUターンしていったのだ。セックス描写はドラマの鉄板。女性目線や社会派、男性向け……テレビドラマが見せてきたドラマとセックスの歴史を辿ることで、映し鏡である現代の性愛を読み解こう。

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世界からも美人として注目される佐々木希。今年、結婚を果たした彼女がまさかのセックス依存症役なんて……実話誌のネタみたい!?

 18年1月からフジテレビで放送されるドラマ『隣の家族は青く見える』が放送前から一部の注目を集めている。深田恭子と松山ケンイチが大河ドラマ『平清盛』(12年・NHK)以来となる夫婦役を演じるこの作品のテーマは「妊活」。脚本を手がける中谷まゆみは「ちょっとエッチな大人の群像劇」というキャッチフレーズのドラマ『ラストシンデレラ』(13年・フジテレビ)で飯島直子演じる女性を「セックス依存症」として描き、市川由衣と三浦春馬のベッドシーンでも話題となった。ということは、新ドラマでも深キョンとマツケンの「子作りシーン」が見れるのか!? と、ゲスな期待に胸をときめかせているドラマファンも少なくないようだ。

 人間の営みを描くドラマにおいて、セックス描写は欠かせないもの。また、エンターテインメントとしてもエロスで注目を集めるという方法は決して侮れるものではない。では、そんなテレビドラマにおいて性愛はどのように描かれてきたのだろうか? そして、いっそう厳しくなり続ける過激描写の規制に対して、テレビ制作の現場ではどのような方法ですり抜けているのだろうか? 本稿では、ドラマと性愛という視点から、現代のエロスを探ってみよう。

不倫描写が描く家族の崩壊

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隠れ巨乳とうわさの上戸彩。エリート銀行員の妻から、昼顔妻まで、現実を越えて若奥さん代表となりました。

 16年に発覚したベッキーと川谷絵音(ゲスの極み乙女)の騒動以降、世間の好奇の目とあいまって、今「不倫」はドラマのテーマとしてもっとも取り上げやすいテーマのひとつとなっている。17年も鈴木おさむ脚本の『奪い愛、冬』(テレビ朝日)、『あなたのことはそれほど』(TBS)、『屋根裏の恋人』(東海テレビ)などが制作され、多数の視聴者からの支持を集めた。もちろん、さかのぼれば、山田太一の『岸辺のアルバム』(77年・TBS)や、「不倫」を大衆化した『金曜日の妻たちへ』(83年・TBS)などの名作が、不倫をテーマとして作られており、『北の国から』(81年・フジテレビ)も不倫が発端となった物語だった。あるドラマ制作関係者A氏は、昨今の不倫ドラマブームをこのように見ている。

「『不倫』というテーマは何年かの周期でぐるぐると回っているもので、特に目新しいものではありませんよね。映画版も興行収入20億円を軽々と突破した『昼顔』(14年・フジテレビ)のヒットが拍車をかけ、各放送局でも2匹目のドジョウを狙おうと必死。『当たったってことは何か鉱脈があるんだよね』という直接的な発想で、企画が通るのが現状です。とはいえ、ブームの真っ只中で制作するためには、オリジナリティを打ち出して、さらに刺激的な内容で視聴者の関心を引きつける事が必要となる。そこで、ただの不倫だけではなく純愛系、ドロドロ系、復活愛、企業内での不倫などさまざまな味つけをしている。不倫ドラマブームの火つけ役プロデューサーの清水一幸さんが、同じ不倫という題材を扱うにあたって『パパ活』(肉体関係のない援助交際や、その相手を探す行為のこと)という味つけをしてきたのがその象徴でしょう」

 また、この不倫ドラマ量産の背景に、視聴者の変化も存在していると考えるのが、『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)などの著書があるドラマ評論家の成馬零一氏だ。

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