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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【33】

【ヴァニティ6】ヴァニティからマイテまで。プリンスを取り巻く女たち

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『Vanity 6』

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ヴァニティ6(発売元:Warner Bros)
ヴァニティ6、唯一のアルバム。リーダーのヴァニティも、本文で触れたスーザン・ムーンジー(ちょいニッキー・ミナージュ似)も、ボーカルは頼りない。だが、プリンス曲よりもプリンスらしいシンセサイザーと、ミニマルでミニマムなドラムマシンで彩られた「Nasty Girl」など、殿下流儀ファンクの見本市として面白い。


 歳をとらないとしたら、若いことに、なんの意味がある? そんな名文句を「Gold」という曲の中で放った彼は、しかし、なかなか歳をとらないのだ。でも、かつて彼に近しかった人々は、必ずしもそうではなく。

 去る2月16日。プリンスは『Piano And A Microphone tour』と題したピアノ弾き語りツアーでオーストラリアにいた。そのステージで彼は「彼女に捧げよう」とコメントしてから、「Little Red Corvette」や「The Beautiful Ones」を歌ったという。

“彼女”とは、その前日に腎不全で亡くなったヴァニティである。享年57。プリンスがプロデュースするガールトリオ〈ヴァニティ6〉のリーダーとして名を馳せた女性だ。

 そう、プリンスの陰に女あり。それも、多数の女が。

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