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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【21】

セレブDJの手腕が光る歴史オマージュ作の皮肉

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『Uptown Special』

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マーク・ロンソン(発売元:ソニーミュージック)

スティーヴィー・ワンダーが参加した「Uptown’s First Finale」のタイトルは、スティーヴィー自身の74年作『Fulfillingness’ First Finale』への言及。明らかにジェームズ・ブラウンを模した「Feel Right」ではラッパーのミスティカルがJBの役割を果たし、逆にJBの先進性が浮き彫りに。……と、「わかってる感」満載のアルバム。


 ショーン・コネリーがプロデュースと主演を兼ねて、意気揚々と03年に映画化したものの、評価的にも興行収入的にもボロボロの結果を招き、失意のサー・コネリーが引退を決意するきっかけとなった映画『リーグ・オブ・レジェンド』をご存じだろうか?

 映画化はそんな結果になったが、原作コミック『The League of Extraordinary Gentlemen』は、その設定の妙(それ自体は映画も活用)もあり、カルト・クラシックとして愛され続けている。物語は19世紀末を舞台にした冒険もので、主人公は『ソロモン王の洞窟』などのアラン・クォーターメイン。そこに、ネモ船長、ジキルとハイド、透明人間、シャーロック・ホームズ関係者、ドラキュラ関係者、モロー博士と怪物たち、タコ型火星人と三本足マシン等々が絡む。つまり、19世紀後半に書かれた名作・迷作小説各種(著作権フリー)のキャラクターたちを拝借し、勝手に――しかしリスペクトとユーモアたっぷりに――組み合わせて展開した豪華絢爛たる共演大作だ。

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