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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【22】

ラップ業界版リア王は音楽不況に負けず爆走する

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『Empire OST Season 1』V.A.

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(発売元:ソニーミュージック)
製作総指揮のリー・ダニエルズ(ゲイ、黒人、55歳)が「私自身の音楽的趣味では古すぎるよな」と白羽の矢を立てたのがティンバランド! 彼主導の本サントラ、約半数の曲でジャシー・スモレットが活躍している。メアリー・Jとテレンス・ハワードがデュエットする曲もあり、マドンナの新作を凌駕して米チャート初登場1位を記録した。


 今米英のテレビドラマの充実ぶりがすごい。まあ、去年や今年に始まった話ではないのかもしれないが。

 もちろん、今シーズンも最強なのは、タイム・ワーナー・グループの株価を左右するほどと言われる『ゲーム・オブ・スローンズ』だろう。ほかにもアメコミ・ヒーローもののバックグラウンドを深くエグっていく『Gotham』や『Arrow』、日独が第二次世界大戦に勝利した世界を描く『The Man in the High Castle』など、逸品が揃っている。

 そんな良作がひしめき合う中で、ヒップホップ業界ドラマが大ヒットを記録しようとは、誰が予想しただろうか? 音楽ビジネス全体が不況から立ち直りそうにない、このご時世に。しかも、そのドラマは回を追うごとに視聴者数増加という快挙を達成しているのだ。

『Empire 成功の代償』は、ドラッグディーラーからラッパーに転身して成功し、自前のレーベル「エンパイア・エンタテインメント」を創業してビジネス面でもビッグになった男、ルシウス・ライオン(Lucious Lyon)の物語である。ニューヨーク証券取引所にも上場し、ビジネスは花盛りだったが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)で余命3年との診断が。そのため、息子たち3人の誰かにエンパイア社CEOの座を継がせることを宣言した。

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