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ライター・高橋ダイスケの青春のプロレス読闘記【6】

「リテラシーの低い人は"列伝"を読めばいいのに」

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――本で蘇る、僕たちの青春だったあのプロレスラー・格闘家回顧録。

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『プロレススーパースター列伝』(小学館)

 今月号の第二特集「プロレス人気再燃の理由」で原稿を書いたが、『プロレススーパースター列伝』(小学館)のマンガ家として知られる原田久仁信氏への取材が、氏の多忙のため実現できなかったので残念だった。なので、そのうっぷんをここで晴らしたいと思う。

『プロレススーパースター列伝』は、原作・梶原一騎、作画・原田氏による、実在のプロレスラーの足跡を描いた全17巻の大作だ。第1巻のアブドーラ・ザ・ブッチャーにはじまり、スタン・ハンセン、ミル・マスカラスといったレジェンドレスラー12人のプロレス人生が内容、絵ともにものすごい濃さで描かれていて、プロレスを語る上で重要なシリーズである。その中で、僕が特に気に入っているのが、第16巻の『東洋の神秘!カブキ』編だ。ここでは、ザ・グレート・カブキのデビューからアメリカマットでの活躍、香港の達人ウオン・チュン・キムのもとで行った少林寺拳法修行、暗黒街・九龍での死闘など、実際のエピソードとはにわかに信じがたい物語が描かれていて、ドラマとして読むのも、カブキに関する資料として読むのもおすすめだ。また、16巻以外にも、本書は全編に渡って、プロレスラーの知られざる仰天エピソードが描かれているので、何度読んでも飽きないし、資料的価値も高いと思う。

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