サイゾーpremium  > 特集  > ジャニーズ  > 完全独立間近!? 【エイベックスとLDH】の不仲が加速中

――芸能事務所であるLDHと、同社のアーティストを扱うレーベルであるエイベックス。現在にいたるまで両者の深い関係は続いていると思われていた。しかしここにきて、いつまでもLDHを手の内に収めておきたいエイベックスと、その影響力から逃れたいLDHの間に深い溝が入り始めているという。

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エイベックスでなく、ソニー・ミュージックからリリースされたE-girls内ユニット・Flowerのファーストアルバム。

 本特集でここまで触れているように、飛ぶ鳥を落とす勢いのEXILEファミリー。関係各所は大儲かりで上機嫌と思いきや、案外そうでもないところがあるようだ。彼らの所属レコード会社たるエイベックスである。

「EXILEの所属事務所であるLDHとエイベックスはここ数年あまりうまくいっていないのではないかと噂されていたのですが、いよいよここに来て溝が深くなっているようです」(レコード会社関係者)

 EXILEは結成当初、初期メンバー同士で資金を出し合って設立したエグザイルエンタテイメント有限会社の所属だった。同社は2003年にモデル事務所・スリーポイントと合併し、HIROを社長にいただく現在の株式会社LDHになった。一部で知られているように、エイベックス・松浦勝人代表とHIROは高校の先輩後輩の関係であり、かつて参加していたZOO解散後不遇の時を送ったHIROを陰に日向に助けてきたのが松浦代表である。LDHが軌道に乗ってからも、その関係は続いた。

「06年には正式にLDHとエイベックス・エンタテインメントの業務提携がなされ、松浦氏はLDHの会長に就任しています。LDHが2010年に起こした申告漏れ事件では、3億円の所得隠しが指摘されていますが、その金を『親密な取引先』に流していたとされた。この『親密な取引先』こそエイベックスなのではないかと『週刊文春』で報じられており、子会社ではないものの、それに近いくらい両者の関係は密接なものだと思われていた。

 ただここ数年、LDHはエイベックスと距離を置きたがっている。LDHは日本の芸能事務所としては珍しい、歌手やタレントだけではなく、プロダンサーのマネジメントを目的のひとつとした事務所です。そして今後、海外アーティストのコンサートなどにLDH所属のダンサーをソロで出演させていく、海外拡大路線も視野に入れている。

 そうなると、海外のマネジメント会社と組む必要が出てきます。ですが、エイベックスはあまりそうした拡大路線には賛同していない。ダンサーだけが海外公演に出ていてもCDが出せるわけでもないし、LDHとの関係は音楽レーベルとしての取り引き先に過ぎないエイベックスとしては、その方向性では自社は特に儲からないですから」(芸能事務所マネージャー)

 LDHはGENERATIONSやE-girlsのような新しいユニットを次々デビューさせ、そのどれもが当たっている。エイベックスからしてみれば、新しいユニットがこれほど売れるとは思っておらず、端的に言えばLDHが力を伸ばしすぎた状況に、脅威を感じているのだろう。

「そもそも09年に7人から14人にEXILEメンバーを増やしたのも、エイベックスはあまりうまくいくと思っていなかった。それが後続グループまで当たってしまって、ますます彼らを手放せないが、面白くもない状況になっている。エイベックス側からすれば、このままLDHが成長を続ければ、どんどんコントロールが利かなくなるだろうと危惧しています。逆にLDH側はますますHIROの求心力が高まり、エイベックスと組まなくてもやっていけるだろう、という空気になりつつある。実際、E-girls内ユニットのFlowerは、レーベルがソニー・ミュージックになっています。三代目J Soul Brothersに関しても、レーベル移籍の噂を耳にする」(前出・レコード会社関係者)

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