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ライター・高橋ダイスケの青春のプロレス読闘記【2】

「前田日明の強さの根源は カレーに対する執着心なのか」

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――本で蘇る、僕たちの青春だったあのプロレスラー・格闘家回顧録。

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『イノセントファイター 前田日明の泣き顔を忘れない』(田中正悟著/スポーツライフ社刊)

 残念なことに、現役時代の前田日明の試合を生で観戦する機会はなかったのだが、イベント会場などでは何度か姿を見かけたことがある。格闘技ファンとしては嬉しい遭遇だが、いつ見かけても先に立つのは恐怖心のほうだ。なにせ、あのガタイと風貌である。憧れの人を見たというのに危険を感じるのだから、人間の防衛本能というのは本当によくできているものだ。

 そんな畏怖の対象である前田のイメージを、少しだけ緩和させてくれたのが『イノセントファイター』(スポーツライフ社)だ。この本の著者は、前田のデビュー前の空手の師匠として知られる田中正悟氏。本書では「空手のために、三カ月だけ新日本プロレスで体をつくってこい」と田中に言われて新日本へ入門したものの、なかなか空手に戻ることを許されず、「あのときカレーライスおごったじゃないですか。(中略)だから裏切らないでくださいよ」と前田が寂しげに訴えたというエピソードが明かされている。

 これを読んだ時は「あの前田日明が寂しげにカレーライス!」と大いに困惑した。さらに当時を振り返って「あの頃のカレーライスは、今なら百万円の値打ちに相当する」とのコメントもあり、個人的には故ウガンダトラ氏の名言「カレーは飲み物」、『美味しんぼ』(小学館)の海原雄山の常軌を逸した「激辛カレーで顔を洗って性根を据えてかかってこい!」発言に並ぶカレーの至言として、この「一連の前田カレー発言」を広く世の中に推挙したいと思っている。

 前田のカレーに対する執着心。実は、これが前田をトップファイターにまで押し上げた原動力ではないか。その真偽を確かめるためにも、ぜひグルメ誌などのカレー特集で前田に取材させていただきたい。実現したら絶対にビビるけど、そこは、激辛カレーで顔を洗ってから取材に臨みますので。

高橋ダイスケ(たかはし・だいすけ)
格闘技経験なしの30歳代フリー編集者・ライター。小誌ほか、グルメ雑誌、ディズニー雑誌など見境のないジャンルで、器用貧乏ぶりを発揮中。憧れの技はラ・マヒストラル。野球と落語も大好物。

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