サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > ガリガリ君も! 企業戦略によって大成功した華々しき【白歴史商品】
第1特集
食品メーカーの恥ずかしい"黒歴史商品"を再発掘【3】

白黒の命運を分けた原因はどこに? 華々しき「白歴史商品」

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――企業としては、自分たちが必死の努力の末に生み出した商品を、むざむざ黒歴史にしたくはないと考えるのは当然のことだろう。ここでは近年のヒット商品を紹介し、その要因を挙げる。

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イメージ戦略によって成功を果たしたオランジーナ。でも実は飲んでもあまりおいしくない。私の舌がおかしい?

 まず取り上げたいのは、赤城乳業の氷菓「ガリガリ君」。81年から発売されているロングセラー商品である。

「もともとガリガリ君の主な販売所は駄菓子屋だったのですが、90年代以降、駄菓子屋が全国で減少していくことを受け、赤城乳業はいち早くコンビニに販路を移し、その結果売り上げは、発売当初の3倍にまで増加しました。その後他社から類似品が数多く発売され、売り上げは再び減少していったのですが、印象的なメロディの歌をCMで流したり、マスコットキャラクターをマンガ化やおもちゃ化するなど、さまざまなメディアとタイアップを行った結果、売り上げは再び増加しました。『ガリガリ君』などと聞くと素朴なイメージがありますが、それを生み出した赤城乳業は、実はどこよりもはやく時代の流れを読み取っていた企業かもしれません。赤城乳業の先見性はお見事としか言いようがないですね」(お菓子メーカー社員)

 さらに昨年9月に発売された「コーンポタージュ味」は、発売前からネットを中心に大きな話題となり、発売からわずか2日後に生産が追いつかず、販売終了になるという異例の大ヒットを記録した。(今年3月に発売再開)

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