サイゾーpremium  > 特集2  > 事務所の【覇権闘争】も反映、"ジャニーズ"という企業グループ

──ジャニーズといえば世間的にはジャニーズ事務所本体のみが知られていると思われるが、同事務所は多くの関連事業を行う子会社を所有している。今やジャニーズ事務所を中心に、一大芸能コングロマリットともいえるほどのグループ企業を抱えているのだ。ここでは、その業務の中身を見ていこう。

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『ジャニ研!: ジャニーズ文化論』(原書房)

 特集冒頭で触れている通り、ジャニーズ事務所は90年代、多くの子会社を設立した。その後もグループの増加や業務の拡大に伴い、00年代に入ってからも新しい関連企業が立ち上げられている。年間総売上高700億円ともいわれるジャニーズ事務所の、手足となって稼ぎを生み出している関連会社の内訳を調べていくと、ジャニーズ事務所という巨大プロダクションが目指す方向性や抱えている派閥闘争が透けて見えてくる。

 一般的な知名度の高さでいえば、社内レーベルであるジャニーズエンタテインメントジェイ・ストームが挙げられるだろう。前者はKinKi Kidsのため、後者は嵐のために設立され、それぞれ藤島メリー・ジュリー母娘が代表を務めている。彼女ら母娘とライバル関係にある飯島三智女史が担当するSMAPはビクターエンタテインメント、Kis-My-Ft2はエイベックスと、この2社に所属していない。SMAPのための子会社としては、出演映画を制作するジェイ・ドリームが存在する。

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