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第1特集
専門マンガ誌編集者がセレクトするオキテ破りのBL【2】

業界初の逆輸入! アメコミ作家のBLサスペンスがブレイク――「マガジンBE×BOY」三好久子編集長

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「マガジンBE×BOY」
発行/リブレ出版 創刊/1993年 発行ペース/月刊(毎月6日)
BL界の雄・リブレ出版の看板雑誌。創刊約20年を誇り、さわやか王道イチャラブ系を中心に、幅広い作家たちが集う。


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【1】『IN THESE WORDS』より。きっちり肉体が描きこまれており、暴力描写も生々しいあたりがアメコミらしい。(c) Guilt|Pleasure/Libre Publishing 2012

 まず筆頭に挙げたいのが、今年の大ブレイク作品『IN THESE WORDS』【1】。どのあたりがオキテ破りかというと、この作品、アメリカから逆輸入されてるんです。

 作者は台湾系アメリカ人の2人組で、原作者とイラストレーターさんのコンビです。作画の咎井淳さんは、「マーベル」や「DCコミックス」といったアメコミの大手で活躍されている方。それゆえ本作も、絵が端正で美しく、アングルも映画的であったり、アメコミ的なドラマ要素が盛り込まれています。そうした点も、これまでの日本発のBLの世界では見られなかったものですね。加えて、今巻ではまだ「Love」の部分がほとんど展開されておらず、どちらかというと事件や血の描写を描いたサスペンス寄りになっているためか、男性読者からも反応がありました。

 BLの歴史はもう20年以上になりますが、その中で「日本のBLを読みたい」という海外の方が増えています。10年ほど前から各国で日本のマンガのイベントが行われるようになりました。そこで刺激を受けて、自分で描くようになる方もいます。本作の咎井淳さんも、アメコミで活躍されながら「BLを描きたい!」と、原作者の方と組んで現地で同人誌を出された。そしてアメリカで毎年開かれるイベント・ヤオイコン(YAOI-CON/01年~)に我々が行った際、お会いして日本での出版に至りました。今後も続けて描いていただく予定です。

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