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サイゾーPremium 特別企画「ポストコロナの“旅”ガイド」

『旅情酒場をゆく』の著者・井上理津子さんに飲みながら教わる旅情の楽しみ方

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旅に出たい。

長過ぎたコロナ禍。不要不急の外出や県外の移動まで制限されたころと比べると、非常事態感はだいぶ収まってきたとはいえ、まだまだ終わったとは言い難いこの秋。そろそろ旅に出たいなあ。そう思っている人は多いはず。

海外旅行もようやく制限が解かれてきたと思いきや、やってきたこの急激な円安。どうやら海外に行くのはまだハードルが高そう。そうなると、日本国内で1泊、いや日帰りでもいいから、旅情を味わってみたいところ。

それもあまり予定を決めず、ネットで事前情報も調べたりしないで、最寄りのターミナル駅から気の向いた方角に行き、初めて降りた見知らぬ駅で、心惹かれた酒場で一献傾けたい――。

ひとりでもいいけれど、酒場の主人や隣り合わせた人との心のこもった一言二言の会話でもあれば、もう言うことはない。

そんな思いに共感する人は、ぜひこの本を読んでもらいたい。

『旅情酒場をゆく』井上理津子(ちくま文庫)

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『旅情酒場をゆく』井上理津子(ちくま文庫)

フリーライターの井上理津子さんが、ちくま書房のPR誌に連載したものをまとめたこの1冊には、全国24箇所への小さな旅と、そこで訪れた酒場の情景が描かれている。

場所は和歌山・高野山から大阪・新世界、新潟・六日市から東京は大塚や吉原などさまざま。

その地でたまたま出会った酒場の料理について読むだけで美味しそうで、酒場の人たちの人物像も魅力的。コンビニで酒とつまみを買ってきて飲みながら読むだけでいい気持ちになるが、やはり自分もこのような酒場旅情を味わいたい。否応なく、そんな気分にさせられる。

著者の井上理津子さんと渋谷の居酒屋で待ち合わせ、本が生まれた経緯、そして旅先でめぐるローカル酒場の醍醐味について聞いた。

「大阪でライターをしていたころ、旅行雑誌の仕事で西日本あちこちに旅しては原稿を書いていました。そのうちに、行き先を決めてテキパキ回るよりもっとトロトロ歩いてみたいな、と思うようになって。その前には大阪の酒場をめぐる連載もしていたんですけど、大阪を飛び出して、月一回旅先の酒場で飲んでそのことを書きたいと旧知の編集者に、やっぱり飲みながら申し出たらOKになったんです」

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