サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 『鬼滅の刃』の「遊郭編」で描かれる大正時代の史実の吉原
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『鬼滅の刃 遊郭編』ティザービジュアル。この人が宇髄天元。

 2月14日、『鬼滅の刃』(以下、『鬼滅』)のテレビアニメ2期の制作決定が発表された。描かれるのは原作の9~11巻に収録されている「遊郭編」で、日本の映画歴代興行収入を塗り替えた『無限列車編』の続編にあたる。

 ファンから多くの喜びの声が出たこの発表だが、一方でネット上では「遊郭を描いた作品をテレビで放送してもいいのか」「子どもにどう説明すればいいのか」という趣旨の意見も散見されたという。

 他方で多くの人が見落としているのが、『鬼滅』は大正時代(1912~1926年)を舞台にした作品であり、時代劇などで描かれることが多い一般的なイメージの「江戸時代の遊郭」とは大きく異なるという点だ。明治時代以降、キリスト教的価値観の流入によって始まった廃娼運動、さらに女給がホステス的に接客する「カフェー」の台頭などもあって、「大正時代の遊郭」は我々が想像する遊郭とは違う状況に置かれていたという。

 それでは、大正時代の遊郭とはどういった存在だったのか? ここでは『鬼滅』で描かれる吉原の世界観と、史実の吉原を見比べていきたい。

(※本稿には『鬼滅の刃』の本編について触れている箇所がございます。未読の方はネタバレにご注意ください)

大正時代は救世軍による廃娼運動の真っ最中

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