サイゾーpremium  > 特集  > 社会問題  > 中年オトコのためのSNS【1】/おじさんのための【フェイスブック】

――「フェイスブックを利用しているのはおじさんだけ」というイメージが、世間一般では定着しつつある。実際のデータを見ると、必ずしも「おじさんだけ」というわけではないが、なぜそのようなイメージを抱かれるのか? フェイスブックの持つ特性などからひもといていきたい。

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20代と50代の主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率。(「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より引用)

 いつからか、「フェイスブックを利用しているのはおじさんばかり」というイメージが定着した。単なる定量的な報告だけでなく、「エアポートおじさん」や「筋トレタグ付けおじさん」など、フェイスブックユーザーの中年男性たちを揶揄する言葉が次々と生まれることもあり、それを非好意的に取り上げたSNS上のつぶやきやネットニュースは、高い人気を集める。

 もはや見世物になっている感もあるおじさんたちだが、とはいえ現実問題、悪目立ちしているおじさんは、自分のフェイスブックを開きさえすれば簡単に見つけることができる。元はといえば、「賢い男子学生が同大学に通う女子学生の顔写真を違法アップロードし、格付けしあう」という若さに満ちた用途から始まったSNSだったのに、なぜ日本では「おじさんのためのSNS」に変貌してしまったのか? 

 本稿ではフェイスブックが持つ中年男性との相性や、中年男性だからこそ使いやすい機能などを見ながら、その謎を真面目に考えていきたい。

平成から令和にかけて若者激減、おじさん急増

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