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第1特集
国民的アニメのジェンダー観【2】

サザエが全裸に!――波平がコケにされる『サザエさん』の初回

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 1969年10月5日の『サザエさん』の初回放送は、「75点の天才!」「押売りよこんにちは!!」「お父さんはノイローゼ」の3本だった(2020年12月25日まではAmazonプライム・ビデオで初回~70年10月4日放送の第50回が視聴できたが、21年1月現在、70年10月11日放送の第51回~77年10月23日放送の第400回が視聴可能)。

「75点の天才!」は本文でも触れた通り、カツオのテストの答案をめぐり、Amazonのレーティングで「暴力」と表示されるレベルのドタバタ劇が繰り広げられる。「押売りよこんにちは!!」では磯野家に来襲した押し売りグループをサザエたちが迎え撃つが、その手段のひとつとしてサザエが全裸で玄関まで出ていくという刺激的なシーンも。

「お父さんはノイローゼ」は波平が徹底的にコケにされる回で、早朝に体操すればカツオにイタズラされ、オシャレして出かければ少女に年寄り扱いされた揚げ句、信号機の支柱に激突。しかも、その少女はワカメの友達で、波平が帰宅すると磯野家に遊びに来ていた。すかさず植え込みに隠れる波平だったが、野良犬と間違われ、カツオが投げた野球のボールが直撃する。ズタボロになり布団に寝かされた波平に、サザエが『家庭の医学』を参照しながらがんを宣告。パニックになった波平は病院に駆け込むが、ヤブ医者の「子宮がん」という誤診でダメ押しされる。まさに、家父長の権力を全否定しているかのようだ。

 なお、当時のカツオの声優は大山のぶよであり、先代ドラえもんの声でしゃべるカツオという豪華コラボも楽しめる。

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