サイゾーpremium  > 特集  > 裏社会学  > パンデミックで稼ぐ裏社会【2】/イタリア・マフィアの【シノギ4種】

――日本の暴力団と同じようにマフィアにはいくつかの組織がある。ここでは、4つのイタリア・マフィアの根城や概要を説明していきたい。

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公共事業や補助金までも食い物にする! 恐喝や賄賂だけじゃない!イタリア・マフィアのシノギ

――イタリア社会に根付いた犯罪組織であるマフィアは実際どうやって稼いでいるのだろうか? ここでは最近のマフィアのシノギを紹介していきたい。

やっぱり犯罪組織はドラッグで稼ぐ
【1】麻薬取引

すべての組織において最大の収入源。古くは第二次世界大戦後のシチリア・マフィアとアメリカのイタリア系マフィアの取引が有名だが、加藤氏の『組織犯罪の研究』によると、90年代のカモッラは麻薬取引を通じてシチリア・マフィアや、フレンチ・コネクション、東南アジア、アフリカの麻薬組織と深い関係を保っていたという。また、近年ンドランゲタは麻薬取引などでシチリア・マフィアを上回る勢いで勢力を拡大しているとの報道もある。

「イタリア産」には要注意?
【2】農業

真面目に畑を耕しているわけではなく、農家を脅迫して農産物の出荷価格を不当に引き下げさせたり、EUの農業補助金を受け取るために安い農地を買い取ったり、他国から低価格の農産物を輸入し“イタリア産”のパッケージに入れ替えて高値で輸出するなどの産地偽装もしている。AFP通信によると、今年1月にはこの農業補助金をめぐり、EUから約1000万ユーロ(約12億円)を騙し取ったマフィアと、一緒に詐欺を手伝った公務員ら94人が逮捕されている。

カモッラがゴミ処理場の建設に反対
【3】ゴミ・産業廃棄物の処理

ゴミや廃棄物の処理事業は、マフィアやカモッラが重要視する事業。一般的な値段よりも格安でゴミの処理を引き受け、不法投棄や、不法に廃棄物を埋めたりすることでゴミを処理するというシステムだが、深刻な公害問題も発生している。小湊氏によると「カモッラは北イタリアからもゴミを受け取ってお金を稼いでいるとされています。08年に発生したナポリのゴミ山騒動は、不法に処理、または処理しきれなかったゴミの山が大量に郊外などで発見されたことから始まりました」とのこと。

利息はいくらぐらいなのだろうか?
【4】闇銀行(違法貸付)

すでに発生している、マフィアの常套手段。BBCによると「ロックダウンの開始以来、ゆすり被害者の電話相談所に寄せられる報告件数は倍増した。中でも小規模店からの相談が目立つ」とのこと。営業に苦しむ店を買い取るなど、一見すると慈善事業のようにも思えるかもしれないが、結局は資金洗浄(マネーロンダリング)のために使われていくのだという。実際コロナ禍の5月12日にもシチリアでマフィアのメンバーら91人が違法な資産の運用や資金洗浄、恐喝などの疑いで逮捕されている。

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