サイゾーpremium  > 特集  > 裏社会学  > 歌舞伎町【スカウト】の実像

――コロナ自粛中にSNSで大きな話題となったのが新宿・歌舞伎町の「スカウト狩り」事件だった。スカウトというそれほど聞きなじみがなく実態がわからない職業が、裏社会とのきな臭い接点で結びついたことで、暇を持て余した一般人の興味をそそるものになったのだろう。事件の顛末と、そこから見えてきたスカウトという職業の実像を見てみよう。

2008_P050-051_scout_1_320.jpg
新型コロナもなんのそので盛り上がる日本一の歓楽街・新宿歌舞伎町。(写真/Tomohiro Ohsumi・特派員「Getty Images」より)

 これほどまでに「夜の街」という言葉がテレビで繰り返されたことはあっただろうか。ホストなどの接待型飲食店で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、注目を浴びる新宿・歌舞伎町。政府による緊急事態宣言が解除された6月初めの週末、その歌舞伎町は暴力と混沌に支配されていた。

 ある日突然、複数のいかつい男性がスカウト業を生業とする男性を罵倒しながら暴行し、その様子を撮影した動画がツイッターに投稿されるや、「スカウト狩り」として瞬く間に拡散していった。歌舞伎町にいたホストの男性は「店長から“今、不良(ヤクザの通称)がスカウトを無差別に叩いてる(ここでは暴行を加えているの意)ので、朝まで店から出るな”と言われた」と語る。

 それら動画に撮影された事件はほんの一部で当時、歌舞伎町中で同様の「スカウト狩り」が行われていたのだ。身なりだけではスカウトかホストか一般人かが識別できないため、ブランド服で身を固めて街に立っている“それっぽい”男性が総ざらいで袋叩きにされており、ホストの彼も身を潜める必要があったそうだ。ではなぜ突然、この「スカウト狩り」は起こったのだろうか?

「歌舞伎町界隈を縄張りにする『A』というスカウト会社の経営者が、ケツモチの暴力団員を叩いたことが発端だと聞きました。このAは未成年を風俗店に紹介して店を潰したことがきっかけでケツモチの暴力団がついたという経緯があって、もともと関係が良くなかったみたいです」(元歌舞伎町周辺のスカウト)

 Aには500人とも1000人ともいわれる多数のスカウトが所属しており、新宿を中心に活動していたが現在、その姿は路上から消えている。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年10・11月号

伊織いお「パワフル&セクシー」

 伊織いお「パワフル&セクシー」
    • 【伊織いお】ボディメイクで鍛えた体!

(秘)読書案内

(秘)読書案内
    • 【YouTuber本】ヒット戦術
    • 【RYKEY DADDY DIRTY】ムショ読書
    • 【イスラム】を理解するための本
    • 尖端的すぎる【写真集】
    • 【フェティシズム】写真集の華麗なる変遷
    • 【スピリチュアル出版社】イチオシの本
    • 【エロ本】衰退史
    • エロ本業界の【歴史】がわかる参考文献
    • 【現代のエロマンガ家】の4冊
    • 【ヒップホップ文化】を学ぶ本
    • 17歳の【新鋭ラッパー】に聞く
    • 今流行りの【中国ミステリ】の世界
    • 占領下生まれのイビツなニッポン【図書館】

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】高崎かなみ
    • 【高槻実穂】グラビア
    • 【藤木由貴】実家グラビア
    • 【グレイテストラウンドガール】プールパーティ
    • 【後藤直義】GHOST IN THE TECH
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【稲田豊史】オトメゴコロ乱読修行
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【クロサカタツヤ】ネオ・ビジネス・マイニング
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【田澤健一郎】体育会系LGBTQ
    • 【澤田晃宏】外国人まかせ
    • 【大石始】マツリ・フューチャリズム
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【DJ DARUMA(PKCZ(R))& JOMMY】BLACK PAGE
    • 【友清哲】ビールの怪人
    • 【西国分寺哀】大丈夫?マイ・フレンド
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【更科修一郎】批評なんてやめときな?
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報